2021年1月18日にebayのオークションで、とんでもないカードが出品されました。
それが、
『アルファ版のブラック・ロータス』
しかも、psaというトレーディングカードの状態を鑑定する機関で、最高得点の「10」を貰っているブラック・ロータスです。
2021年1月27日にオークションが終わり、最終的になんと
日本円で約5,300万円で落札されました!
ebayより引用
オークション初日に約1億円の入札があって、かなり話題になりましたがこれは結局悪戯でした。
その後、約3,000万円くらいに落ち着き最終的に約5,300万円です。
初日の1億のインパクトが強くて、5,300万・・なーんだとなりそうですが、これはこれでとんでもない金額ですよ!
ちなみにこの約2年前の2019年に同じアルファのブラックロータスが出品された時は、約1,800万円ちょっとで落札されています。
この時はBGS鑑定という別の鑑定機関で9.5点のものでしたが、それもかなり話題になりました。
それと比べて、まだ2年くらいで約2.5倍もの価格で取引きされたブラックロータス・・・。
今回は何故、こんなにも高額になったのか、このブラックロータスの価値を少しまとめようと思います。
【MtG】ブラックロータスについて少しだけ知った気になれる記事
【MTG】マジック:ザ・ギャザリングに興味ない人でも興味持ってもらえる超高額おすすめカード!それがパワー9だ
今回の『Black Lotus』の凄さ
・アルファ版である
・PSA鑑定品で最高得点である
・鑑定ケースにサインが書かれている
このブラックロータスの凄さを簡単に挙げると上記の3点になります。
アルファ版である
ブラックロータスは3種類存在していて、アルファ版、ベータ版、アンリミテッド版とあります。
その中で、アルファ版が一番最初に登場したものとなりマジック:ザ・ギャザリング、いやトレーディングカードゲームとして最初に登場したセットになります。
1993年に発売されたアルファ版。
なんと、レアカードはそれぞれ約1,100枚程度しか刷られていないのです。
ベータ版はその3倍の数量、アンリミテッド版はさらに多くの数量が刷られています。
なので、希少性だけで言うとアルファが断トツに高いのです。
PSA鑑定品で最高得点である
トレーディングカードゲームの状態を鑑定する機関「PSA」という会社があります。
鑑定したカードの状態がより良いものが点数が高くなり、最高で10点まであります。
この10点を取るのは非常に難しく
・カードに傷などといったダメージが全くないこと
・センタリングがしっかりしていること
といった厳しい条件をクリアしないといけません。
鑑定されたカードは特別なクリアケースに入れられて、ケースを壊さない限り取り出すことは出来ない状態になります。
これにより、鑑定後のカードの状態は保たれるという仕組みです。
そして、今回はアルファ版(世界に約1100枚)のブラックロータスの最高得点で完全美品を保証されたものになります。
最近のカードや少し前のカードだと、まだパックから出たりして数量は増えていきますが、アルファのブラックロータスだと話が変わってきます。
25年以上も前に発売されたパックから出るカードなため、現在の数量から美品が増えることが「ほぼ」ないといっても良いのです。
ちなみに、PSA鑑定で最高得点のアルファ版ブラックロータスは7枚存在します。
psa公式サイト:鑑定分布データより引用
PSA鑑定10は2021年時点で世界に7枚。
これはかなり貴重なことが分かります。
鑑定ケースにサインが書かれている
ブラックロータスのカードイラストを描いたアーティストは「クリストファー・ラッシュ氏/Christopher Rush」になります。
このブラックロータスを始め、初代の《稲妻》など様々な有名なカードイラストを担当したアーティストになります。
ブラックロータスより貴重な《七福神ドラゴン》や《1996 World Champion》のイラストも彼が手掛けています。
その「クリストファー・ラッシュ氏」のサインが、今回のブラックロータスのPSA鑑定ケースに書かれているのです。
サインされていることだけでも充分凄いのですが、これのさらに凄いところは、「クリストファー・ラッシュ氏」はすでに亡くなってしまっているため新たにサインを貰うことができないことです。
このサイン入りPSA鑑定10のアルファ版ブラックロータスは、唯一無二の1品として扱われるくらい貴重なものになるのです!
最後に
鑑定品ではなく、単純に状態が良いと評価されるアルファのブラックロータスは2021年1月時点では大体2,000万円くらいとされています(ショップ価格)
これが5,300万円といった価格で取引きされた理由として、上記の内容「も」挙げられると思います。
(※これ以外にも色々な理由があると思うので、あくまて要因の一部として見て下さい)
といっても5,300万円・・・凄まじい価格ですね。
紙1枚でこの価格。カードサイズの芸術品と言っても良いくらいかもしれません。
トレーディングカードの可能性は凄いなぁと個人的に思いました。
さらにこの何年後には、どれだけの価値になっているのか楽しみですね!
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