トレーディングカードゲーム全般に言えることなのですが、それぞれに特有のデッキ名称があると思います。
マジック:ザ・ギャザリング(MTG)でも、色々な呼び方があります。
MTGを始めたての場合、デッキ名称だけではどんなデッキなのかピンと来ないと思います。
僕も未だに、デッキ名称だけでは分からないこともあるくらいです。
そこで!自分の勉強ついでに、MTGのデッキ名称についての記事を書いてみようと思いました。
どんな感じでデッキ名称が付けられているか、仕組みだけでも分かれば今後役に立つかもしれません。
同じように、いまいち分からないという方も、この記事を見て少しだけ解決できたら嬉しいです。
デッキの名称はどうやってつけられている?
マジック:ザ・ギャザリングのデッキ名称は大きく分けると、3種類のパターンを組み合わせていることが多いです。
・色の組み合わせの俗称
・アーキタイプ
・そのデッキのメインカードの名称
大体は
・色の組み合わせ + アーキタイプ
・色の組み合わせ + デッキのメインの名称
の2パターンが多いです。
もちろん、「デッキのメインの名称+アーキタイプ」や、組み合わせずにそのままそのデッキのメインの動きや特徴がデッキ名になっているものもあります。
そのまま特徴が名称になった例としては、「デス&タックス」とか。
色の組み合わせの俗称
マジック:ザ・ギャザリングには、5つの色があります。
「白、青、黒、赤、緑」
デッキはその5つの色の内1種類を選んだり、どれかを組み合わせて構築します。
5種類の色以外ではアーティファクト(無色)があります。
昔のアーティファクトのカードは茶色だったため、アーティファクトデッキは「茶単デッキ」など呼ばれることもあります。
そして、その5つの色の組み合わせは26種類のパターンがあって、それぞれに俗称が存在しているのです。
2色の組み合わせ
白青 | アゾリウス |
青黒 | ディミーア |
黒赤 | ラクドス |
赤緑 | グルール |
緑白 | セレズニア |
白黒 | オルゾフ |
青赤 | イゼット |
黒緑 | ゴルガリ |
赤白 | ボロス |
緑青 | シミック |
これらの俗称はMTGのストーリーで使われる名称から取っています。
次元「ラヴニカ」では2色の組み合わせのギルドがそれぞれあり、これらはギルドの名称になります。
よく、「あ、オルゾフカラーやん!」とか耳にすると思います。「それは白黒だね」って意味です。
※次元とはMTGの世界のことを指します。多次元宇宙という設定で様々な文化の次元(世界)があり、プレインズウォーカーはその次元を飛び交います。
3色の組み合わせ
白青黒 | エスパー |
青黒赤 | グリクシス |
黒赤緑 | ジャンド |
赤緑白 | ナヤ |
緑白青 | バント |
↑次元「アラーラ」が5つに分裂して、それぞれこれらの3色が元となっています。
それぞれの土地?(断片)の名称から取られています。
白黒緑 | アブザン |
赤青白 | ジェスカイ |
黒緑青 | スゥルタイ |
赤白黒 | マルドゥ |
緑青赤 | ティムール |
↑次元「タルキール」に5つの氏族があり、それぞれ3色の組み合わせになっています。
そしてその氏族の名称が元になっています。
4色や5色の組み合わせは定着した俗称はありません。
2020年11月時点ですが、4色や5色は俗称はないです。
色をカラーと呼び、その頭文字を取って「4C」や「5C」と呼んだりします。
アーキタイプ
アーキタイプとはそのデッキの構成のことを言います。「コンセプト」や「動き」などを総称している感じです。
色々とあるのですが、よく使われているタイプとして
アグロ・・・積極的に攻めていく構成
ビートダウン・・・クリーチャー中心、殴り倒す構成
ミッドレンジ・・・3マナ~6マナなど、やや重めのクリーチャーがメインの中速構成
ランプ・・・マナ加速からの強力クリーチャーで盤面を制す構成
コンボ・・・特定のカードの組み合わせで勝ち筋を決めていく構成
コントロール・・・相手の脅威を妨害しつつ、盤面を制していく構成
などがあります。
デッキのメインカードの名称
自分のデッキのこのカードがキーカード!切札!!といったカードの名称をそのまま使用する場合があります。
例えば
「上陸」というメカニズムを上手く使ってオムナスで勝負を決めていく『上陸オムナス』や『4cオムナス』デッキ。
《白日の下に》と相性が良いニヴ=ミゼット再誕を使った『5cミゼット』デッキ。
創案の火がキーカードとなる、赤青白の『ジェスカイ・ファイアーズ』デッキ。
その他にはコンセプトとなる部族の名称などをデッキ名に入れたりします。
例えば
『エルフ』『フェアリー』『スピリット』「ならず者(ローグ)』などなど。
バント・スピリットとかディミーア・ローグとか目にしたことがあるかと思います。
緑白青で、クリーチャータイプ「スピリット」を中心としたデッキ。
青黒で、クリーチャータイプ「ならず者」を中心としたデッキ。といった感じです。
色々な組み合わせや構築コンセプトがあるので、名称は好きにつけよう!
結局のところ、どんなデッキかある程度イメージが付くのであれば、どんな感じで言っても良いと思います。
上記で挙げたような定着している呼び方を使う方が、MTGプレイヤーの中では分かり易いという感じです。
色の組み合わせは、覚えていないと分からないことがあるため基本的にはそのまま(白青とか)で共有することが多いです。俗称を使えばカッコイイってだけですね。
・アゾリウスコントロール!!(白青のコントロールデッキ)
・スルゥタイミッドレンジ!!(黒緑青の中速デッキ)
・オルゾフアグロ!!(白黒の攻め立てるデッキ)
とかなんかカッコイイですよね。
公式戦などではこのような定着した俗称を使用していることが多いので、覚えておくとスムーズに頭に入ってくるかと思います。
最後に
この記事ではすべてのデッキ名称を網羅しているわけではないので、ある程度こんな感じでデッキ名が付けられているんだ!っていうくらいで捉えて頂けたら幸いです。
・色の組み合わせ
・デッキ構成、やりたいこと
・キーカード
・コンセプト
などデッキ構築の内容を簡潔に見分けることができるように、デッキ名称があります。
全くもって想像ができないような名称でなければ、あなたの好きな名称を付けちゃいましょう!あなただけのデッキです!
この記事は僕も調べながら書いた内容なので、何か間違っていたら優しくご指摘して頂けると嬉しいです。
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