マジック:ザ・ギャザリング(以下、MTG)のフォーマットで、
リミテッド/Limited
というのがあります。
MTGは発売して20数年以上経っていて、色々なルールや遊び方が分けられています。
MTGを最近始めた人にとっては、たくさんのフォーマットがあってどうやって遊べば良いか分からないといったこともあるかもしれません。
https://cuberoomblog.com/mtg-beginener-start/
こちらの記事では、最初にやってみるなら「スタンダード」というフォーマットがおすすめだよと書いています。
スタンダードは、
最新のカードを触ることが可能ですし、カードショップでも一番品ぞろえが良いので欲しいカードが手に入りやすいです。
なので初心者の人には、すんなり入りやすいと思ったのでおすすめしています。
スタンダード(違うフォーマットから始めた人も)でMTGのルールをある程度覚えていくと、他のフォーマットも興味が湧いてくることもあります!
しかし、モダンやレガシー、新フォーマットのパイオニアをやろうと思ったら新しくデッキパーツを揃えるところから始めなければいけません。
しかも、昔のカードになるにつれて価格も高くなっていきます。
そんなにお金はない!
そう思ってしまいませんか?
そういった人に、おすすめしたい遊び方(フォーマット)があります。
それが、より気軽に手を出しやすく、よりカードとしっかり向き合って遊べるリミテッドです!!
・MTG初心者である
・リミテッドが良く分からない
・シールドデッキの遊び方を知りたい などなど
リミテッドとは
MTGのフォーマットの1つを「リミテッド」と呼びます。
基本的に、未開封のブースターパックを使用して遊びます。
「リミテッド」の遊び方は大きく分けて2つあります。
・シールド
・ブースタードラフト
シールド
規定数の未開封ブースターパックを開けて、その場で40枚以上のデッキを構築して対戦する形式です。
基本土地カードは予め用意してデッキに採用します。
ブースタードラフト
シールドと同様、規定数のブースターパックを用意します。
1パックずつ開封して数名と1枚ずつ選んで(ドラフト)いきます。
そしてそれを繰り返して、40枚デッキを構築して対戦する形式です。
こちらも基本土地カードは予め用意しておきます。
シールドで遊ぼう!
シールドで遊ぶ時のメリット・デメリット
シールドで遊ぶ時のメリットとデメリットです。
・パックから出たカードが詳しくなる
・シールド後、そのままパックのカードは自分のもの
・パックを剥くのが楽しい
・対戦相手とカードパワーがだいたい均等になるので、対戦が一方的にならない
・1イベント毎に必要パック代がかかる
パックから出たカードが詳しくなる
ブースターパックから出たカードしかデッキ構築に使えないので、出たカードの効果を良く読んでいくと思います。
そうすることで、カードに詳しくなります!
さらには、分からない効果や能力を調べることで、新たに知識が増えることがメリットです。
シールド後、パックのカードは自分のもの
シールドで使用するパックは自分が購入したものになります。
なので、すべて自分のもの!
シールド後は、自分のコレクションやデッキパーツが増えます。
さらに昔のパックでシールドをやると、古いカードが使えるフォーマットのデッキパーツが貯まることもあります。
一石二鳥とはこのことです!!
パックを剥くのが楽しい
何が出るか分からないパックを剥くのは楽しいに決まってる!!
パックを剥く快感と、さらにそれを使ってすぐに遊べるなんてメリットでしかありませんよね!
対戦相手とカードパワーがだいたい均等になるので、対戦が一方的にならない
対戦相手も同じ種類のパックを開封してデッキを構築しています。
なので、カードプール(使える範囲)はほぼ一緒です。
開封運が若干絡んできますが、お互いのカードパワーは似たり寄ったりです。
そのカードを使用して構築していくので、よっぽどのことがないかぎり良い戦いができます。
一方的にならないというだけで、対戦がとても楽しく感じます。
それってめっちゃメリットだと思います。
1イベント毎に必要パック代がかかる
これは仕方ないことですが、毎回パック代がかかります。
1日のシールドイベントは規定数のパック代のみで大丈夫です。
しかし、別日を参加するとまたパックを購入しなければいけません。
良いカードばかり引ければメリットになりますが、運が絡んでくるのでデメリットとしても捉えることができます。
シールドで遊ぶときに準備するもの
・規定数のパック(必須)
・基本土地(必須)
・スリーブ
・ライフカウンター
・プレイマット
・対戦相手(必須)
規定数のブースターパック
ブースターパックがないと遊べません。
公式のシールドルールだと
6パックが基本となります。
1パック定価¥350(税抜)なので大体¥2,100(税抜)かかります。
シールドは6パック以外にも、1パック、3パック、5パックなど様々なパック数でも遊ぶことが可能です。
基本ルールで遊ぶなら6パック準備しておきましょう。
基本土地カード
マナがないと呪文はほぼ唱えることができません。
1パックに1枚基本土地カードは封入されています。
しかし、それでは全然足りません。
なので基本土地カードは各色10枚~15枚は最低用意しておきましょう。
これはあくまで1人分の枚数です。
公式のイベントでは、基本土地カードの貸し出しもしている場合もあります。
スリーブ
パックを開封してそのまま使用するので、気になる人はスリーブを準備しておきましょう。
トップレアカードなどを引くこともあるので、あった方が良いです。
必須ではありません。
ライフカウンター
自分でライフを覚えておくことも可能なので、必須ではありません。
しかし、あった方が良いです。
ライフの把握は記憶だけじゃ結構難しいです。
メモ帳を使用することも1つの手になります。
プレイマット
スリーブと同様、カードの状態を気にする人は持っていた方が良いアイテムです。
対戦相手
相手がいないとゲームは始められません。
友達と楽しくやりましょう!!
シールド・デッキを作成する時の考え方
いざ、シールドで遊ぼうと思っても上手くデッキを構築することができない!
そう思っているあなた!
シールド・デッキを構築する基本知識をまとめます。
是非、参考にしてもらって自分だけのデッキを作って下さい。
筆者はプロでも上級者でもありません。勝てるデッキの作り方ではなくて、あくまでも基本的な考え方の紹介になります。
マナカーブという考え方
デッキ構築の1つの考え方として「マナカーブ」をというのがあります。
呪文カードには、それを使用するための「マナ」が必要になります。
それは1マナで召喚できたり、2マナだったりとカードによって違います。
基本的に「マナ」を生み出す「土地」カードは1ターンに1枚しか出すことができません。
となると、1ターン目は1マナの呪文しか基本的には唱えることができません。
デッキに入れる呪文カードのマナコストが多いものばかり入れていた場合、1ターン目に呪文が唱えることのできる確率が減ります。
こういった現象を減らすために、毎ターン何かしらの呪文が唱えらえるようにバランス良くマナコストを散らばしてデッキを構築することを、「マナカーブを考えて構築する」と言います。
通常60枚の構築では、
1マナ | 8枚 | |||||||| |
2マナ | 9枚 | ||||||||| |
3マナ | 11枚 | ||||||||||| |
4マナ | 5枚 | ||||| |
5マナ | 3枚 | ||| |
土地 | 24枚 |
という風な振り分け方をすると、毎ターン呪文を唱えることができる確率が上がります。
これをリミテッド(シールド)の40枚構築にしてみる方法は、単純に2/3枚にします。
1マナ | 5~6枚 | ||||| |
2マナ | 6枚 | |||||| |
3マナ | 8~9枚 | ||||||||| |
4マナ | 2~3枚 | ||| |
5マナ | 1枚 | | |
土地 | 16~18枚 |
このような感じになると理想に近いです。
実際には、パックから出たカードに依存するので、すべてのマナコストが枚数分出てこない可能性もあります。
その場合でも3マナを軸に、ある程度マナカーブに近い枚数に振り分けていくことを意識したらバランスの良いデッキができると思います。
土地配分(マナベース)の考え方
シールドデッキを構築する時、
・単色デッキ
・2色デッキ
・3色デッキ
の3つのどれかになることが多いです。
特に6パックというカードプールが少ない状態だと、2色デッキが一番作成しやすいと思います。
開封した時、あまりにも色が散らばってカードが当たると、2色デッキにさらに1色添える感じの3色デッキにすることもあります。
単色デッキは明らかに色が偏ってカードが当たった場合に選ぶことがあります。
その時の基本土地の配分は、デッキに採用したマナシンボルを確認して考えます。
マナシンボルとは、カードを唱える時に必要なマナコストのシンボルマークのことを言います。
カードの右上に、数字や色別のマークが描かれていると思います。
マークは、
・白の場合は「太陽」のようなマーク
・青の場合は「水滴」のようなマーク
・黒の場合は「どくろ」のマーク
・赤の場合は「炎」のマーク
・緑の場合は「木」のマーク
という風に色別でマークが違います。
そのマークは、その色の基本土地のマナでしか対応していないということになります。
例えば、「(白)(白)」と太陽のマークが2つあった場合は、平地から出る白マナが2つ必要だということです。
このシンボルマークのデッキ割合に対して、土地の枚数配分が決めやすくなります。
単色デッキの場合は、その色の土地を100%入れておけば大丈夫です。
2色デッキにした場合、土地の割合は「1:1」にしがちだと思います。
赤緑の2色デッキにしよう!と決めたら土地枚数は16枚程度なので山を8枚、森を8枚!
といった感じにしたくなります。
そこを少し踏みとどまって、自分が選んだカードのマナシンボルの数を確認してみましょう!
例えば、2色デッキの場合
マナシンボルが1つの割合「7:3」
マナシンボルが2つの割合「4:6」
マナシンボルが3つの割合「3:7」
など偏りが必ず出てきます。
その場合、マナシンボルが多い色の土地の枚数を増やしましょう。
これが正解!といった適正の土地配分の割合は決まってませんが、
※厳密に言えば、理想のマナが出る枚数はあります。しっかり計算して理想の枚数を出していくことも可能です。今回はMTG初心者向けとして書いてますので、その説明は省きます。
8枚と8枚で分けるのではなく、例えば7枚と9枚と分けるだけで結構違ってきます。
1色添えた3色デッキの場合は、マナシンボルを確認して6枚・8枚・2枚などの配分になるのが普通かなぁと思います。
3色目のマナシンボルが2以上あった場合は、配分の枚数を増やしていきます。
クリーチャーと他の呪文の割合
基本的にクリーチャーで殴って勝ちにいくスタイルが、リミテッド構築では一般的だと思います。
それは、カードプールが狭いため複雑な戦術は取りにくいことも関係しています。
なので、シールドでデッキを作成する時は
クリーチャー:その他の呪文 = 5:3
これくらいの割合で、クリーチャーを多く入れることをおすすめします。
40枚構築で基本土地を16枚程度と考えると、残りが24枚です。
クリーチャー14枚、その他の呪文10枚くらいだと戦い易いと思います。
最近のクリーチャーカードは強力な効果が付いているものが多いので、もう少しクリーチャーの割合を増やしても問題ないです。
リミテッド:シールド(まとめ)
本記事では、リミテッドのシールドという遊び方について書かせて頂きました。
シールドは、プレリリースや公式のイベントなどでも採用されている遊び方です。
限定されたカードプールからデッキを作ることは、よりカードのことが分かるのでとても良いフォーマットだと思います。
友達とシールドをすれば、1日は遊べる内容です。
パックと基本土地カードだけで遊ぶことができるフォーマット。
とても面白いので、興味がある人やMTG初心者の人に何か参考になったら嬉しいです。
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