2020年7月3日発売のマジック:ザ・ギャザリングのセット
「基本セット2021」
その収録されているカードたちで、「再録カード」が凄い!というのが発売前からプレビューで話題です。
再録とは
何らかのエキスパンションや基本セットで登場したカードが、その後、別のエキスパンションや基本セットに再び収録されることです。
再録されたカードは(元のカードも含む)使用可能なフォーマットが、その再録されたエキスパンション及びセットと同じになります。
例えば、フォーマット「モダン」までしか使えなかったカードが新セットで再録になった場合「スタンダード」以下でも使用可能になります。
そして、「基本セット2021」はその再録カードが凄い!(2回目)
凄いというのは、よく使用されていた(いる)カードや、注目されていた(いる)カードの再録が多いということです。
この記事では、「基本セット2021」で再録されたカードは、どのようなのがあるのかまとめます。
『基本セット2021』白の再録カード 一覧
カード名 | レアリティ | 初出 |
活力回復 | コモン | 基本セット2019 |
果敢な一撃 | コモン | タルキール覇王譚 |
信仰の足枷 | コモン→アンコモン | ラヴニカ:ギルドの都 |
ヴリンの翼馬 | レア→アンコモン | マジック・オリジン |
ルーンの光輪 | レア | シャドウムーア |
封じ込める僧侶 | レア | 統率者2014 |
栄光の頌歌 | レア | ウルザズ・サーガ |
悪斬の天使 | 神話レア | 基本セット2010 |
2018年発売の「基本セット2019」が初出です。今回のセットが初再録になります。
コントロール系のデッキに採用されていることがある良いコモンカードです。
キャントリップ付きのライフ回復インスタント。蘇生の妙薬/Reviving Doseより1マナ軽い上位互換。
MTGWikiより引用
2014年発売の「タルキール覇王譚」が初出です。その後、「灯争大戦」で再録されています。
白の単体強化呪文。修整値はパワー1点のみと少々寂しいがキャントリップが付いている。
カード・アドバンテージを失わずに果敢や英雄的を誘発させることができるため、これらの能力を活かすアグロデッキを組むなら採用の余地がある。
タルキール覇王譚時のスタンダードではそういった長所を買われ青白英雄的で採用されていた。パウパーでも白単英雄的で採用されている。
MTGWikiより引用
2005年発売の「ラヴニカ:ギルドの都」が初出です。
それ以降「マスターズ・シリーズ」で2度再録されていますが、エキスパンションや基本セットで再録されたのは今回が初になります。
元々コモンですが、アンコモンに格上げされています。なのでパウパーでも使用可能になります。
当時のスタンダードではコントロール系を中心に様々なデッキに採用された器用なカード。
クリーチャーの擬似除去としてだけでなく、都市の樹、ヴィトゥ=ガジー/Vitu-Ghazi, the City-Treeなどのクリーチャー以外のパーマネントの阻害にも使えるという汎用性の高さが強み。やや重いが、4点回復によって序盤のライフロスも補えるので使い勝手が良い。
MTGWikiより引用
2015年に発売の「マジック・オリジン」が初出です。今回のセットが初再録になります。
「マジック・オリジン」ではレアでしたが、今回はアンコモンに変更になっています。
下環境では「デス&タック」、パイオニア等では白単やスピリットなどに採用されているカードになります。
コントロールデッキに除去を使われるのを遅らせたり、コンボデッキの動きを阻害したりする効果が期待できる。3マナでパワー2の飛行持ちなので、ある程度アタッカーとしても役立つ。
モダンやエターナルでは、同じ能力を持つスレイベンの守護者、サリア/Thalia, Guardian of Thrabenと競合する。サリアの方が軽いため早く能力を発揮できるが、代わりにこちらは伝説でないため複数並べることもできる上に回避能力を持っているためブロックされにくい。環境の速度や目的に合わせて選びたい。もしくは両方を採用してより強くマナ拘束をかけることもできる。
MTGWikiより引用
2008年に発売の「シャドウムーア」が初出です。その後、アルティメットマスターズで再録されましたが、エキスパンションや基本セットで再録されたのは今回が初になります。
強力なカードに対して一方的なメタを張れるため、とても優秀なカードです。
1種類のカードに対するプロテクションをあなたに与えるカード。
エンドカードが1種類に限定されているデッキに対して使用すると非常に効果が高い。また、象牙の仮面/Ivory Maskや皇帝の仮面/Imperial Maskと異なり、クリーチャーからの戦闘ダメージを防ぐことができる。逆に1種類しか指定できないので、複数種類の火力から身を守る使い方はできない。
地震/Earthquakeやハリケーン/Hurricaneを指定すると、対戦相手だけにダメージを与えることができる。また、奈落の王/Lord of the Pitなどペナルティがダメージであるカードを指定することでペナルティを無視できる。
MTGWikiより引用
2014年に発売の「統率者2014」が初出です。その後、アルティメットマスターズで再録されていますが、エキスパンションや基本セットでの再録は今回が初になります。
初登場から下環境でしか使用できなかったカードが、今回初めて上の環境で使用可能になります。
除去には弱いですが、マナを踏み倒す系のカード全般を無効にするため非常に強力です。
色が合えば大体サイドボード採用されるカードになります。
白に時折登場する、妨害能力を持ったウィニークリーチャー。トークンを除く全クリーチャーは、唱える以外の方法で戦場に出ることができなくなる。
数多くの「マナ・コスト踏み倒し手段」が横行するエターナル環境において、この能力は強烈の一言。クリーチャーの展開を霊気の薬瓶/AEther Vialや実物提示教育/Show and Tell、騙し討ち/Sneak Attack、各種リアニメイトなどに頼ったデッキに対しての強力なアンチカードとなるほか、不死や頑強、明滅などの強力なギミックさえも封殺できる。瞬速を持つ点がいやらしさに拍車をかけており、前述の様々なアクションに対応してこれを唱えるだけでよいという手軽さがある。
MTGWikiより引用
1998年発売の「ウルザズ・サーガ」が初出です。その後、基本セット第7版から第10版まで再録されて、今回の再録に至ります。
十字軍よりマナコストは(1)多いですが自軍のクリーチャーのみパワーアップする効果になっています。
(1)(白)(白)というマナ・コストも白ウィニーに支払えないレベルではないので、それほど問題なく十字軍との互換が可能。十字軍のときよりマナカーブなどを考えなければならなくなったが、対戦相手のクリーチャーを強化しないので、同色に対するサイドボードに苦心しなくてもよくなった点は見逃せない。
MTGWikiより引用
2009年発売の「基本セット2010」が初出です。その翌年の「基本セット2011」でも再録されたカードで、そこから時間が空いて今回が2度目の再録になります。
当初は除去には弱いとされていましたが、それをカバーするようなデッキに採用されていき徐々に頭角を現したクリーチャーです。最終的にとても強いカード。
5マナにして標準以上のサイズに加えて多種多様の有用なキーワード能力を持つ、驚異的なコスト・パフォーマンスを誇る天使。
5/5飛行だけでも強力なのに、絆魂により通常の倍のライフ・アドバンテージになるとあって、フィニッシャーの資格は十分。また先制攻撃に加えて他色のコントロールデッキでよく使われるデーモンとドラゴンに対するプロテクションも持つため、フィニッシャー同士の対決でも優位に立てる。登場当初のスタンダードで猛威を振るったジャンドの若き群れのドラゴン/Broodmate Dragonやボガーダンのヘルカイト/Bogardan Hellkiteに強いのは非常に心強かった。忘れがちだが多相に対しても有効である。
MTGWikiより引用
『基本セット2021』青の再録カード 一覧
カード名 | レアリティ | 初出 |
巻き直し | コモン→アンコモン | ウルザズ・サーガ |
啓示の雨 | アンコモン | モダンホライゾン |
ジェスカイの長老 | アンコモン | タルキール覇王譚 |
謎変化 | アンコモン | 破滅の刻 |
非実体化 | アンコモン | 異界月 |
1998年に発売の「ウルザズ・サーガ」が初出です。その後、第8版、第9版、さらに基本セット2013にも再録されて、モダンマスターズ2017にも再録されています。
フリースペルであるカウンター呪文。
ややマナ・コストが重いので唱えられるのは中盤から終盤になる。しかし、隙を作りにくいことはパーミッションにとって重要であり、アンタップした土地をインスタントのドロー呪文や瞬速クリーチャーなどに活用できるのが大きな利点。上手く決まった際のテンポ・アドバンテージ量は相当のもの。
構築では、収録された時代ごとにブロック構築やスタンダードの各種青系コントロールデッキに幅広く投入され、活躍した。
MTGWikiより引用
2019年に発売された「モダンホライゾン」が初出です。そして今回が初再録になります。
インスタントになったふるい分け/Siftであり、それの上位互換。
カウンターを構えながら戦いたい青の戦術から、インスタントになったことで使い勝手が大きく向上している。
リミテッドでは単純なアドバンテージ獲得源として優秀であり、フラッシュバックやスレッショルド等手札を捨てることをメリットにする手段もあるため強力。ドローを誘発の条件とするカードも数枚収録されているため、インスタントになったことでコンバット・トリックとしても使用できるようになった。
MTGWikiより引用
2014年発売の「タルキール覇王譚」が初出です。そして今回が初再録になります。
果敢に加え、サボタージュ能力としてルーター能力を持った軽量クリーチャー。
P/Tは2マナ1/2と平凡で回避能力も持たないため、攻撃を通すことがまず難しい。
それでもコストのかからないルーター能力はリミテッドでは魅力的。果敢によるコンバット・トリックを上手く使いながら、アドバンテージに繋げたい。
MTGWikiより引用
2017年発売の「破滅の刻」が初出です。今回が初再録になります。
非クリーチャー呪文を唱えるとスフィンクスに変化するエンチャント。
毎ターンクリーチャー化すれば実質2マナ3/3飛行の高性能アタッカーに。誘発条件は果敢と同じであり、扱い方も同様だが、果敢系デッキにありがちな「クリーチャーを増やすと誘発の機会が減る」というジレンマを克服している。ただし、1ターンの爆発力は失われているので一長一短か。ささやかな占術能力が付いているが、リミテッドなら一応マナフラッド受けにならないこともない。
MTGWikiより引用
2016年発売の「異界月」が初出です。そして今回が初再録になります。
呪文かクリーチャーをバウンスするカード。粗暴な排除/Brutal Expulsionの1つ目のモードを抜き出したもの。
差し戻し/RemandのようにTime Walk系呪文・自分の呪文を守る呪文として使うとアドバンテージを失ってしまうが、打ち消されない呪文にも対処できるのが大きい。 また、ややコストパフォーマンスは悪いが、クリーチャーのバウンスもできるので、比較的腐りにくいのもメリット。
モダンでは青赤ストームで採用される。スレイベンの守護者、サリア/Thalia, Guardian of Thrabenのような致命的なクリーチャーを手札に戻すバウンス、コンボが成立するかどうかの状況における打ち消し、ぶどう弾/Grapeshotを手札に戻してストーム回数を稼ぐフィニッシュ補助の3役を担う。
MTGWikiより引用
『基本セット2021』黒の再録カード 一覧
カード名 | レアリティ | 初出 |
闇の掌握 | コモン | ミラディンの傷跡 |
強迫 | コモン | ウルザズ・サーガ |
帆凧の掠め盗り | アンコモン | イクサラン |
不気味な教示者 | 神話レア | スターター |
虐殺のワーム | 神話レア | ミラディンの包囲戦 |
2010年発売の「ミラディンの傷跡」が初出です。その後「ゲートウォッチの誓い」でアンコモンとして再録されて、今回コモンとして再録されました。
黒のマイナス修整除去。
軽い割りに修整値が大きいので、黒中心のデッキならすんなり採用できる。とはいえ、大型クリーチャーを除去できない欠点は大きい。メタゲームに合わせて他の除去カードと使い分けたい。
MTGWikiより引用
1998年発売の「ウルザズ・サーガ」が初出です。その後、多数の基本セットやエキスパンションで再録を重ね、今回も安定の再録になっています。基本セットの常連カードです。
ウルザズ・サーガに登場した手札破壊カードの代表格。1マナでクリーチャーおよび土地以外のカード1枚を選んで捨てさせることができる。
様々な環境において手札破壊の定番として活躍した。黒マナ1つのみで唱えられるため、対戦相手が何かし始める前に1ターン目からいきなり使用できるのが強み。エンチャントやアーティファクトといった、黒にとってパーマネントとなっては対処できないカードをピンポイントで墓地送りにできるのは心強い。また非パーマネントでもカウンターや除去や火力などを落とせるので、フィニッシャーを戦場に出す際やコンボの始動時などの安全確認や、暗黒の儀式/Dark Ritualからのスタートダッシュのサポートなどにも力を発揮する。基本セット2010での再録時にはさらにプレインズウォーカーへの対策にもなるためますます重要度が上がった。
MTGWikiより引用
2017年発売の「イクサラン」が初出です。そして今回が初再録になります。
脳蛆/Brain Maggotと同じ「持続期間を持つ領域変更」の手札破壊能力。手札破壊のランクは困窮/Distressから強迫/Duressに落ちたものの、キーカードを封じられる点や手札を見ることができる強力さは折り紙付き。また、1/2飛行という性能はクリーチャーとして運用したいが戦闘で使い潰したくは無いその能力と合致している。強襲を安全に満たしたい場合においても有用であり、青を含まない海賊デッキでは特にその価値が高まる。
当時スタンダードでは王神の贈り物で採用される。また、人間であることを活かしてモダンやレガシーの人間デッキで採用されることもある。
MTGWikiより引用
1999年に発売した「スターター」が初出です。それ以降、再録可能カードにも関わらず一切再録されず、ここにきて基本セットで再録になりました。
スターターで登場した、強力なサーチカード。
魔性の教示者/Diabolic Tutorと比べると、1マナ軽い代わりにライフを失うようになった。しかしライブラリーから好きなコンボパーツなどを持ってこられると思えば、それほど大きなデメリットではない。
エターナルにおいてポータル系のカードが使用可能になったことで、グリム・ロングというデッキの中核サーチカードとして活躍している。
MTGWikiより引用
2011年発売の「ミラディンの包囲戦」が初出です。今回が初再録になります。
虐殺/Massacreの名を冠する全体除去能力を持ったワーム。
1番目のETB能力は、虐殺と違い代替コストを持たず対戦相手のクリーチャーのみ弱体化させるため、キッカーした湿地での被災/Marsh Casualtiesが近い。タフネス2までの小型クリーチャーを、色も問わず再生も許さず一方的に虐殺でき、相手のデッキ内容次第ではエンドカードとなる。
2番目の誘発型能力は責任/Liabilityのようだが、対戦相手に限定され、トークンも含み、失うライフも2点と大幅に強化されている。1番目の能力とシナジーを持っており、そちらで対戦相手のコントロールするウィニーを墓地に落とせば、ボード・アドバンテージだけでなくライフ・アドバンテージまでも得られる。
トリプルシンボルと色拘束はキツいが、6マナ6/5でペナルティ能力なしと基本性能も高く、非常に強力。リアニメイトなどの別ルートで直接戦場に出す手段とも相性がよい。
ゼンディカー・ブロック+ミラディンの傷跡ブロック期のスタンダードでは、同じマナ域には強力なライバルが揃い踏み。同じくウィニーやビートダウンに対して強い墓所のタイタン/Grave Titan、ワームとぐろエンジン/Wurmcoil Engineが既にいるため、メタに応じて使い分けるようにしたい。
MTGWikiより引用
『基本セット2021』赤の再録カード 一覧
カード名 | レアリティ | 初出 |
戦装飾のシャーマン | アンコモン | エルドラージ覚醒 |
猛然たる顕現 | アンコモン | テーロス還魂記 |
溶岩噴火 | アンコモン | ミラージュ |
2010年発売の「エルドラージ覚醒」が初出になります。その後、マスターズなどの特殊セットで3度再録されていますが、基本セットで再録は初になります。
毎ターン、自分のクリーチャーを強化する能力を持つ。 しかし構築での4マナは重く、小回りが効く能力でもないためリミテッド向け。
リミテッドでは戦線強化に役立つだろう。能力にマナを喰わないので使いやすい。ゴブリンのトンネル掘り/Goblin Tunnelerとの相性も良く、他にクリーチャーがいなくても4/2相当のアタッカーなら悪くない。
MTGWikiより引用
2020年発売の「テーロス還魂記」が初出です。
再録は今回が初ですがスパンは早いです。
自分の終了ステップ開始時にパワー4以上のクリーチャーをコントロールしているなら衝動的ドローを行えるエンチャント。
定期的に亜種が現れる、毎ターン1枚の衝動的ドローをもたらすエンチャントの系譜。過去の前哨地の包囲/Outpost Siegeが活躍したように赤系デッキのアドバンテージ源として選択肢に入る。
MTGWikiより引用
1996年発売の「ミラージュ」が初出です。後に3回基本セットで再録されています。
マジック史上最初の「プレイヤーを狙えるインスタントX火力」。
火種が2マナの分効率が悪いが、インスタントなのでカウンターバーンのようなデッキと相性がよい。対戦相手の終了ステップに余ったマナ全部を注ぎこんで撃てるわけである。
もっとも、このカードの登場時(および第6版再録時)の環境ではボガーダンの鎚/Hammer of Bogardanという優良火力があったこともあり、カウンターフェニックスやネクロブルームゲイザーにしか採用されていなかった。
MTGWikiより引用
『基本セット2021』緑の再録カード 一覧
カード名 | レアリティ | 初出 |
巨大な戦慄大口 | コモン | イクサラン |
激情の共感者 | アンコモン | スカージ |
クウィリーオンのドライアド | レア→アンコモン | プレーンシフト |
耕作 | コモン→アンコモン(絵違いはレア) | 基本セット2011 |
迷える探求者、梓 | レア | 神河物語 |
英雄的介入 | レア | 霊気紛争 |
漁る軟泥 | レア | 統率者 |
2017年発売の「イクサラン」が初出です。僅か3年で今回合わせて5回の再録をした凄まじいカード。なんとイラストも全て一緒なのです。
大型のフレンチ・バニラ。茨織りのビヒモス/Brambleweft Behemothの同型再版。
優秀なマナレシオとトランプルを併せ持つ、実に緑らしいコモン。リミテッドでは当然強力であり、大抵のクリーチャーを踏み越えられるフィニッシャー格。イクサラン・ブロックでは恐竜関連のシナジーに期待できる点も評価を上げているが、同じコモンに聳えるアルティサウルス/Looming Altisaurや古代ブロントドン/Ancient Brontodonというこれを押さえ込めるクリーチャーがいる環境でもある点は頭の片隅に入れておきたい。
一方構築では、上位互換の殺戮の暴君/Carnage Tyrantが同じイクサランに収録されていることもあり、基本的に出番はない。
MTGWikiより引用
2003年発売の「スカージ」が初出です。その後「マスターズ25th」で再録されましたが、エキスパンションやセットでの再録は今回が初になります。
スカージの「6マナ以上を参照する」カードの1つ。自身もクリーチャーながら、戦場に出たときにファッティをサーチする能力を持つ。
初期のウルザトロンで使われたほか、クリーチャーであることを活かしターボ明神などでも重宝された。
現在は、レガシーで、食物連鎖で引き裂かれし永劫、エムラクール/Emrakul, the Aeons Tornをサーチするために使われている。これ自身が、食物連鎖/Food Chainで霧虚ろのグリフィン/Misthollow Griffinを唱えるためのコストになれることも大きい。
MTGWikiより引用
2001年発売された「プレーンシフト」が初出です。後に基本セットで2回再録されています。今回の再録でレアリティが「レア」から「アンコモン」になっています。
緑以外の4色を含む呪文を唱えるたび強化される、多色デッキ用クリーチャー。
ゼロックス理論の応用に打って付けであり、その性質から青と組み合わせるのが最も有効。 これをフィニッシャーに据えたものを総称してグロウデッキと呼ぶ。
また、初出のプレーンシフトに存在する開門カードを利用して、あっという間に大きくすることも可能。
基本セット2013で再録された際は、ファイレクシア・マナという何度も唱えるのにおあつらえ向きなマナ・コストを持つ呪文と、それを大量にデッキに搭載したDelver-Bladeが既に成立しており、これを組み込んだタイプも存在したようだ。
MTGWikiより引用
2010年発売の「基本セット2011」が初出です。その後「マスターズ25th」で再録されましたが、基本セットでの再録は今回が初です。最初はコモンでしたが今回はアンコモンに変更になっています。このイラスト違いの拡張アートは「レア」になっています。
秘儀でなくなった木霊の手の内/Kodama’s Reach。
安定性とアドバンテージを得ることのできるカードであり、様々なデッキで採用できる。マナ加速という点ではそれほどではないが、これを使った次のターン、確実に5マナにアクセスできることが大きく評価されている。
ゼンディカー・ブロックを含むスタンダード環境では、赤緑ヴァラクートを筆頭とするターボランドデッキが多く存在しており、探検/Exploreなどとともにこのカードもよく使われた。
MTGWikiより引用
2004年発売の「神河物語」が初出です。その後「マスターズ25th」で再録されましたが、通常セットでの再録は今回が初です。
土地のプレイは1ターンに1枚までという制限を破るカード。
踏査/Explorationが2倍になったが、マナ・コストは3倍。3ターン目に出して土地が複数出せるかは微妙なところ。しかもタフネス2は除去されやすすぎる。本家よりもコンボ向きのカードであろう。
神河ブロックに同時に登場した、空民(ムーンフォーク)との相性がよい。また、ラヴニカ・ブロックのバウンスランドがあれば、それ1枚を複数回戦場に出すことができる。もちろん単体では意味を持たないが、殴打蔦の葛/Vinelasher Kudzuの強化を加速するなどのギミックが考えられる。後のゼンディカー・ブロックの上陸とも相性がよい。
モダンでは、精力の護符/Amulet of Vigorとバウンスランドとのシナジーを利用したAmulet Comboに組み込まれている。
MTGWikiより引用
2017年発売の「霊気紛争」が初出です。そして今回が初再録になります。
基本セット2021内のカードだけで出来る無限コンボが見つかっています。
自身のパーマネントを呪禁と破壊不能で守るインスタント。
効果範囲の広さと二重の守りで、ほとんどの除去をシャットアウト可能。マイナス修整の単体除去も呪禁でケアでき、破壊不能の弱点を補っている。クリーチャー化していない機体や土地などの大事なパーマネントを守れるうえ、戦闘時にはコンバットトリックとしても悪くない。燻蒸/Fumigateや光輝の炎/Radiant Flamesなどの破壊やダメージによる全体除去に対応して唱えることができれば対戦相手の計算を大きく狂わせることができる。防御性能は高いものの使い捨てなのでここぞというときに使いたい。
優良な除去対策だが、登場時のスタンダードには全体マイナス修整のヤヘンニの巧技/Yahenni’s Expertiseや追放する罪人への急襲/Descend upon the Sinfulといった防御不可能な全体除去も存在する。また顕在的防御/Blossoming Defenseなどと違い守るためだけのカードであるため、構築で採用するかはメタゲーム次第といったところ。
MTGWikiより引用
統率者が初出のカードです。その後2013年発売の「基本セット2014」に収録されて、今回の再録になります。
わずか緑マナ1点で墓地のカードを1枚追放でき、さらにそれがクリーチャー・カードならば+1/+1カウンターが置かれるとともに1点のライフも得られる。
2マナ2/2という及第点のマナレシオでありつつ、墓地対策も兼ねられるという便利なクリーチャーである。リアニメイト系など墓地を利用するデッキに対して有効なのはもちろんのこと、サイズ強化と回復ができることから、特に墓地利用を狙わないデッキに対しても腐りにくい。
統率者の新録カードの中では、狼狽の嵐/Flusterstormと並びトーナメント実績の最も高い1枚。レガシー、ヴィンテージ共に墓地利用の活発な環境であるため、メインデッキから搭載できる墓地対策カードの需要は大きく、緑を含むデッキにレガシーでは緑の太陽の頂点/Green Sun’s Zenith、ヴィンテージでは各種教示者からのシルバーバレット要員として1枚挿しされる場合が多い。そのため、かなりの高額カードとなっていた。
その後基本セット2014にて再録。登場時のスタンダード環境で有力なデッキタイプであるリアニメイトを対策できることと、そもそもクリーチャーが多い環境であるため注目された。再録に伴ってモダンでも使用できるようになり、死儀礼のシャーマン/Deathrite Shamanやタルモゴイフ/Tarmogoyfなど強力なカードへの対策として、ジャンドやアブザンなど様々なデッキでメインデッキから採用されている。
MTGWikiより引用
『基本セット2021』多色の再録カード
2009年発売の「アラーラ再誕」が初出です。その後、マスターズで2回再録されていますが、通常セットでの再録は今回が初になります。
カードを引くごとに+1/+1カウンターが置ける蛇。
そのままでも自分のドロー・ステップごとに+1/+1ずつ強化できるが、構築ではやや悠長なので何らかのギミックを組みたいところ。
幸いにも青と緑はドローに長けている色なので、ドロー呪文などで補助して能動的に大きくすることが可能。呪文を使うごとに強化される様はクウィリーオンのドライアド/Quirion Dryadを彷彿とさせる。
リミテッドでは基本性能だけで充分。次のターンに3/3が約束されている上、どんどん大きくなっていくこれは、対戦相手にとっては早めに対処したいクリーチャーと言える。
MTGWikiより引用
『基本セット2021』無色の再録カード 一覧
カード名 | レアリティ | 初出 |
隕石 | アンコモン | 基本セット2015 |
パラジウムのマイア | アンコモン | ミラディンの傷跡 |
トーモッドの墓所 | アンコモン | ザ・ダーク |
真面目な身代わり | レア | ミラディン |
精霊龍、ウギン | 神話レア | 運命再編 |
2014年発売の「基本セット2015」が初出です。その後「マジック・オリジン」で再録されています。
降ってきたときにショック/Shock相当のダメージを与え、その後は手元で5色のマナを生み出す、フレイバー感溢れるマナ・アーティファクト。
序盤のマナ加速や色事故の回避には使えないものの、無色で2点の火力は貴重。
ETB版ツキノテブクロのエキス/Moonglove Extract+マナリス/Manalithと考えると、1マナお得。
2010年発売の「ミラディンの傷跡」が初出です。その後「アイコニックマスターズ」で再録されていますが、通常セットの再録は今回が初になります。
無色マナ2点を出すマナマイア。
アーティファクト・クリーチャーの上タフネスは2しかないので耐久性は高くないが、4ターン目に一気に6マナ域まで行けるのはなかなかに強力。3マナ2/2と、マナ能力がなくても及第点であり、マナ・クリーチャーにありがちなサイズの小ささが緩和されている。
MTGWikiより引用
1994年発売の「ザ・ダーク」が初出になります。その後4回再録されて、今回が5回目の再録となります。
シンプルかつ大規模な墓地対策カード。
マナが不要であるためデッキの色を問わず展開も阻害せず、また一方の墓地のみに作用するため自分の墓地利用を妨害することもない。また唱えてすぐには起動せず温存することで、いつでもインスタント・タイミングで墓地対策できる姿勢を示して抑止力にすることも可能。0マナ・アーティファクト(ほぞ)であるため粗石の魔道士/Trinket Mageやトレイリア西部/Tolaria Westなどでサーチしやすいのも大きな強みである。
MTGWikiより引用
2003年発売の「ミラディン」が初出です。その後「基本セット2012」で再録されています。
戦場に出すだけでデッキ圧縮兼マナ加速、さらにブロックなどで死亡してもカード1枚に。アドバンテージの塊とはまさにこのことだろう。不屈の自然/Rampant Growthにキャントリップがつき、さらに2/2のクリーチャーがついてくるわけで、コスト・パフォーマンスは非常に高い。
少々地味ながらも非常に便利なクリーチャーで、しかも色を選ばず使えて汎用性が高い。サイズがやや頼りない点も、アーティファクト・クリーチャー特有の破壊されやすさも、欠点ではあるが「PIG能力を誘発させやすい」という強みにもなっている。ミラディン初出時のスタンダードの様々なコントロールに採用された。特に同時期は親和デッキが猛威を振るったことも手伝い、アーティファクト破壊がメインデッキから標準搭載される環境だったことから、他のマナ・アーティファクトより安定性の高いこれは重宝された。
MTGWikiより引用
2015年発売の「運命再編」が初出です。通常セットでが今回が初再録になります。
登場時のスタンダードではアーティファクトがそれほど幅をきかせている環境ではないので、-X能力の信頼性はかなり高い。登場直後から青黒コントロールやアブザンコントロール、スゥルタイコントロール、エスパードラゴンコントロールといった各種コントロールや緑単信心系の各種デッキで1~2枚採用されている。
ローテーション後は非ドラゴン型のエスパーコントロールで採用される他、大量のマナを出せるエルドラージ・ランプでは制圧力を買われて4枚採用されることが多い。
モダンやエターナルならばウルザランドや雲上の座/Cloudpostなどサポートできるカードが増えるが、同時にアーティファクトなどの無色パーマネントが幅をきかせているので、-X能力の信頼性が落ちてしまう。また、1マナ軽い解放された者、カーン/Karn Liberatedという強力な競合相手もいるが、こちらは-X能力による全体除去が可能という点で差別化はできている。モダンではウルザトロンの定番カードとなっている。レガシーではMUDや12postなどのデッキで採用されることがある。
MTGWikiより引用
『基本セット2021』土地の再録カード 一覧
カード名 | レアリティ | 初出 |
光輝の泉 | コモン | 基本セット2015 |
寓話の小道 | レア | エルドレインの王権 |
天啓の神殿 | レア | ニクスへの旅 |
疾病の神殿 | レア | ニクスへの旅 |
神秘の神殿 | レア | テーロス |
静寂の神殿 | レア | テーロス |
凱旋の神殿 | レア | テーロス |
2014年発売の「基本セット2015」が初出です。その後、アイコニックマスターズで再録されていますが、通常セットでの再録は今回が初になります。
アンタップインなので展開を阻害せず、何のコストもかからずにライフを得られるのは便利。無色マナしか生み出せないため多色デッキでは枚数を考える必要があるが、1~2色のデッキにおける実用性は高い。特にコントロールデッキでバーンやウィニーなどを相手にするときは心強いだろう。
当時スタンダードではライフゲインの手段が乏しい青黒コントロールや青赤後見で採用されている。真珠湖の古きもの/Pearl Lake Ancientで回収してETB能力を使いまわすことも可能。モダンではAmulet Comboでサーチ用に1枚挿しされている。パウパーでも神秘の指導コントロールなどで採用される。
MTGWikiより引用
2019年発売の「エルドレインの王権」が初出になります。
様々な物語の舞台となる基本土地を探してくるフェッチランド。
条件付きでサーチしてきた土地をアンタップできる、広漠なる変幻地/Terramorphic Expanseの上位互換。序盤の使用感こそ変わらないものの、中盤以降のテンポロスが無くなっており大幅に使い勝手が向上している。
MTGWikiより引用
神殿サイクル |
2013年から発売のテーロスブロックで神殿サイクルとして登場しました。その後、基本セット2020に再録され今回連続で再録になっています。
タップ状態で戦場に出るが、ETB能力で占術1を行うことができる。
土地を並べるついでにライブラリー操作を行えるのは地味ながら優秀。とはいえ、タップインのデメリットも無視できるものではない。どちらかと言えばコントロール向けだが、当時のスタンダードでは貴重な2色地形ということもあり、ビートダウン系のデッキでも広く使われた。
MTGWikiより引用
『基本セット2021』再録カードまとめ(最後に)
「基本セット2021」で再録されたカードはレア以上のカードを中心に、強力なものが多いですね。
コモンは汎用性が高く、アンコモンもカードパワーが高いのもチラホラ。
これらのカードがまたスタンダード以下でも使用できると考えると、とても楽しみなセットだと思います。
再録カードもですが、新規カードも魅力的です!
基本セット2021・・・マスターズかな?
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