マジック・ザ:ギャザリング(以下、MTG)の基本セット「第3版」
リバイズド・エディション
そのドイツ語版のスターターを入手しました。
しかも、黒枠で収録されているバージョンです。
この「他言語の黒枠リバイズド」はコレクションとして高額投資なのか?
僕はこの「ドイツ語版黒枠が入っているリバイズド」を、以前購入にしたリバイズドのスターターの倍近くの値段で購入しました。
これはコレクション投資として見合う金額なのか!?
最初に結論ですが、
「黒枠リバイズド」は持っておいて損はないと思います
今回はこの「黒枠が入っているリバイズド」について書いていこうと思います。
・何故リバイズドには白枠もあって黒枠もあるのか?
・リバイズドの黒枠は白枠よりも貴重なのか?
・何故、黒枠は人気なのか?
・黒枠リバイズドは投資として見たらどうなのか?
MTGにおける黒枠と白枠の関係
MTGのカードには枠が黒いものと白いものがあります。
これって何でなの!?
それはMTGのセットを作成する上で、
「再録カードで構成されるセットは白枠にする」
というルールが存在したからです。
1993年にMTGの最初の基本セット「アルファ」が発売されました。
その後、「アルファ」が人気過ぎて「ベータ」という形で再販されました。
なので「アルファ」と「ベータ」は「第1版α、β」という形になります。
この「アルファ」と「ベータ」は最初のカードとなるので「黒枠」で生産されています。
その後、「第1版」の再録セットとして第2版が「アンリミテッド」という名称で発売されました。
「アンリミテッド」はアルファやベータの収録内容と同じなので、「再録カードで構成されるセットは白枠にする」というルールが適応されて白枠で登場しています。
このルールによって「第9版」までの基本セットはすべて「白枠」で収録されています。
「第10版」からはこのルールは廃止されて、すべて黒枠に統一されました。
「基本セット」と「エキスパンション」の枠の色や関係
MTGには「基本セット」と「エキスパンション」というセットによって内容が違います。
「基本セット」は文字通り基本的なセットです。
その基本セットと組み合わせてデッキパワーを強くしよう、拡張していくためのセットのことを「エキスパンション」と言います。
なので、「エキスパンション」は基本的に新規カードで構成されます。
「エキスパンション」として発売されたセットはすべて「黒枠」になるのです。
・セットの発売順の表(リバイズドまで)
発売年 | セット名称 | セット区分 | カード枠 |
1993年 | アルファ・ベータ | 基本セット(1版) | 黒枠 |
1993年 | アンリミテッド | 基本セット(2版) | 白枠 |
1993年 | アラビアンナイト | エキスパンション | 黒枠 |
1994年 | アンティキティー | エキスパンション | 黒枠 |
1994年 | リバイズド | 基本セット(3版) | 白枠 |
「リバイズド」が発売された時点で「アラビアンナイト」と「アンティキティー」の2種類のエキスパンションが登場しています。
これにより、「リバイズド」は「アンリミテッド」の収録カードの一部と、2種類のエキスパンションの一部の再録で構成された基本セットになりました。
こういった流れで今後の「基本セット」は様々な「エキスパンション」と「以前の基本セット」の一部の再録で構成されるようになったのです。
多言語の基本セットには黒枠が存在している
上記の内容から、第9版までの基本セットの黒枠は「アルファ」と「ベータ」のみのように思えますが、「第3版のリバイズド」や「第4版」にも黒枠が存在しています。
それは多言語のパターンです。
マジック・ザ:ギャザリングが生まれた国は「アメリカ」です。
他の国の言語で発売されたのは「第2版」以降の話になります。
そう、この「最初に出たセットのカードは黒枠」というルールは発売を開始した国ごとで適応されるのです。
・イタリア、ドイツ、フランスの各言語の発売は「第3版リバイズドから」
・日本語は「第4版から」
なので、
・イタリア語、ドイツ語、フランス語のリバイズドは黒枠が存在します。
・日本語の第4版は黒枠が存在します。
そうなんです、イタリア語、ドイツ語、フランス語のリバイズドには「白枠」もあります!
「黒枠」のリバイズドは「限定版」として販売されて、その後「通常版」として白枠で販売された経緯があるのです。
だから「黒枠」のリバイズドは貴重!!
多言語のリバイズドが「黒枠」のみで販売されていたならば、生産量的に見れば通常のリバイズド並の価値だったかもしれません。
しかし、限定発売だったためやはり通常の白枠リバイズドより貴重品扱いになっています。
ちなみに、第4版の日本語版も「白枠」が存在しています。
黒枠のリバイズドは投資としては得するのか?
ずばり、「得はする」と思います。
黒枠リバイズドを持っている場合、特におすすめなのが
・デュアルランド
・未開封製品
の2点です。
多言語「黒枠」デュアルランドは人気がある
多言語の「黒枠」は「白枠」より人気があります。
その理由として
・デュアルランドの黒枠は「初版」である証拠となる
・デッキに入れたら統一感が増す
といったことがあります。(他にも人気の理由はあると思います)
「黒枠」だろうが「白枠」だろうが書いている効果は一緒なので気にならない人も多いかもしれません。
しかし、自分のデッキやコレクションなのでやはり「こだわり」たいと思うのは自然なことです。
ただ黒枠デュアルランドを英語で入手しようとしたら、「アルファ」か「ベータ」になります。
2020年時点で「アルファ」「ベータ」のデュアルランドは、僕が購入したドイツ語のリバイズドスターターより高額です。
それを入手するなら、それに比べたらまだ安価な多言語黒枠デュアルランドで妥協する!という点で白枠より需要があります。
もちろん多言語が好きな方も多数いらっしゃいますので、その需要も合わさって人気になっています。
ただ、開封後のカードで投資として機能するかは「そのカードが本物であるかどうか」が重要になってきます。
こういった貴重なカードは高額に取引きされているため、悪い奴が偽物を作るリスクがあります。
将来、もし自分がこれらのカードを手放す時(売る時)それが本物であることの証明が必要になってくるのです。
多言語リバイズドのカードは鑑定できない
そのカードが本物かどうかを証明するので手っ取り早いのが、「鑑定に出す」ことになります。
しかし、多言語のリバイズド版カードは鑑定できません。
この理由として
「公式サイトに、多言語のリバイズド版カードのサンプルデータがないため照合できない」
ということが挙げられます。
カードの鑑定で有名なところは
・PSA
・BGS
の2社があります。
僕はPSA鑑定をしたことがあり、その際にこのことを直接教えてもらいました。
このことから確実に「本物」と証明できる証拠が発行できない点で、投資として少し難しいことが挙げられます。
高額なものを売る時には
・信用
が大事になります。
不特定多数と取引する場合は、この「信用」を確保するためには「本物を証明」することがかなり必要な項目でしょう。
信頼している人からの取り引きだったらまた話は変わってくると思います。
しかし投資目的で購入するのであれば、この本物であるという担保は確保しておきましょう。
もちろんコレクションや公式戦など出場する上でも大切なことになります。
本物である証明として「未開封製品」がおすすめ
黒枠多言語はカード単体で見ると、
・きちんと偽物か本物かチェックできるショップで購入した
・本物と照合して瓜二つ
など本物だろうということまでは分かるのですが、確実に本物であることを証明する方法を探すのはなかなか難しいです。
そこでおすすめなのが、「未開封製品」です!
「未開封パック」や「未開封スターター」は開けなければ、その中身は本物のカードであるということが常に証明できる!
これがコレクションとして高額であっても投資する理由の1つとなります。
さらに、リバイズドの未開封製品はとても貴重な点も、将来高騰の要因として大きいです。
それはこちらの記事でも書いてますので、もし良ければ読んでみて下さい。
本物であることが担保できる未開封製品は価値が高いのです。
黒枠リバイズドはコレクションとしては高額投資なのか?(まとめ)
まとめると、
・黒枠のリバイズドは高額投資するだけの価値はある
①黒枠自体が限定版としての販売(数が少ない)
②黒枠のデュアルランドは人気
③本物だと分かれば貴重品として高騰の見込みあり
④未開封製品だと、なお本物である証明ができるので持っていて損はない
実際にデュアルランドにしても、未開封製品にしても貴重なため現時点で高額です。
それでも、今後はさらに貴重になることは間違いありません。
MTGの人気が下振れしようとも、世界初のTCGというブランドは絶対的なものだと感じます。
その多言語でありますが、初版のカードや製品が将来どうなるかは・・・
やはり楽しみですよね!!
もし、MTGが好きで臨時ボーナスとか入ったら購入を検討しても良いものかな?と僕は思っています。
こうやって並べて見るだけでも最高ですよ!( *´艸`)
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