マジック:ザ・ギャザリング(MTG)には
- セットブースター
- ドラフトブースター
- コレクターブースター
といったパックが販売されています。
MTGが登場してからずっと「ドラフトブースター」のみでしたが、
2019年のエルドレインの王権から「コレクターブースター」
2020年のゼンティカーの夜明けから「セットブースター」
が追加されました。
同セットの中でパックの種類は3種類となっていて、毎回どれを購入したら良いのか迷ってしまいます。
さらに、その中でもセットブースターとドラフトブースターについては結構似ているところがあります。
なのでMTGを買ってみようかな?と思う初心者の方にとって、少し分かりにくいと感じている方が多い印象です。
そこで、この記事では3種類の内2種類(セットブースターとドラフトブースター)の違いをまとめてみようと思います。
- セットブースター、ドラフトブースターの違いがよく分からない
- どっちを買えば良いのか迷っている
などなど、このように思っている方にこの記事をオススメします。
こちらの記事は2021年8月末までの情報を元に作成しています。今後、ブースターの仕様変更等あるかもしれませんので参考程度に見て頂けたら幸いです。
セットブースターとドラフトブースター内容比較
セット | ドラフト | |
1パック枚数 | 12枚(14枚) | 15枚(16枚) |
BOX入数 | 30パック | 36パック |
パック価格 | ¥550(税込) | ¥440(税込) |
BOX価格 | ¥16,500(税込) | ¥15,840(税込) |
レア封入数(パック) | 1~4枚 | 1~3枚 |
Foil封入数 | 1パック1枚 | 3~4パックに1枚 |
レアFoil(BOX封入) | 約2~3枚 | 約2~3枚 |
特殊デザインカード | やや当たる | あまり当たらない |
アートカード | 1パック1枚 | 封入なし |
ザ・リスト | 4パックに1枚 | 封入なし |
※2021年9月時点の内容
価格はスタンダードセットを参考にしています。特殊セットの場合は価格が変わってきます(例:モダンホライゾン2)
「特殊デザインカード」:ショーケース枠、ボーダーレスのことを指しています。
メーカー側視点でのそれぞれのパックの目的
セットブースター(略:セトブ)・・・パック開封をさらにエキサイティングに、開封のワクワクを楽しんでもらうことを目的とした封入方法を取っている
ドラフトブースター(略:ドラブ)・・・基本的にはリミテッド(ドラフトやシールド)で遊べるような目的とした封入方法を取っている
パック封入枚数やBOX入り数はセットブースターの方が少ない
カードのパック封入枚数はセトブが12枚、ドラブが15枚です。
1BOX買ったとき、そのセットの当たるカードはそれぞれ
セットブースター:360枚
ドラフトブースター:540枚
と120枚もの差が出ます。
単純な枚数でいくと、ドラフトブースターBOXの方が圧倒的に多くそのセットのカードが集まります。
上記比較表では(14枚)と(16枚)と書いていて、+2枚と+1枚されています。これらは
- +2枚はセトブはアートカード1枚、ザ・リスト(もしくはトークン広告)のカード1枚
- +1枚はトークン広告用のカード
のことを指しています。
これらは「ゲームでは直接関係ない・デッキに入れない(アートカード、トークン)」、「そのセットのカードではない(ザ・リスト)」ということで括弧でくくっております。
レアリティが高いカードはセットブースターの方が多く集まる可能性がある
集まる枚数自体はドラフトブースターの方が多いのですが、レア以上(神話レア含む)のカードは実はセットブースターの方が多くなる可能性が高いです。(BOXによってブレはある)
これはドラフトブースターのレア封入はほぼ一定枚数に対して、セットブースターはパックによってブレが大きいことから生じていることだと思います。
パックに入っているレア枚数の最低値は一緒なのに、最大値の差が割とあるため。
しかし、BOXのパック数がセットブースターの方が6個少ないことで、若干の差に落ち着くように調整されています。
ただ今までのBOX開封の経験上、セットブースターの方が「神話レア」の場合は平均して1~2枚程度は多い感じです。
なので、BOXで買うにしてもバラで買うにしても、セットブースターの方がレア以上の枚数が多くなる場合が多いです。
Foilや特殊デザインはセットブースターの方が集めやすい
Foil(俗に言うキラカード)は1パック1枚確定な分、セットブースターの方が集めやすいです。
ドラフトブースターだと3~4パックに1枚の確率になります。
BOX単位だと
セトブ:30枚~
ドラブ:約9~12枚
ただし、BOXでのレア以上のFoilの排出枚数は2~3枚程度とセトブ・ドラブとあまり変わりません。
コモン・アンコモンのFoilをたくさん集めたい場合はセトブが断然良いといった感じになります。
特殊デザイン(ショーケース枠やボーダーレス)もセトブの方が枚数が当たりやすい傾向となっていると感じます。(こちらは今までの開封結果を参考にしています)
こちらの封入率は公式では公開されていませんが、セットブースターのパックの枠で「爆発の章」という2種類の枠があります。
この枠でショーケースカードや、ボーダーレスカードも当たることがあるとなっています。
その結果、ドラブよりセトブの方が特殊デザインのカードがよく当たるようになっているのかもしれません。
特殊デザインのFoilカードもセトブに軍配が上がります。
これは2021年に発売されたストリクスヘイヴンのミスティカルアーカイブFoilが、分かり易く傾向として現れました。
ドラフトブースターでは1~2枚程度、最悪0枚もあります。
セットブースターでは1~10枚以上と幅はありますが、多く出る箱も多々報告が上がっています。
アートカードやザ・リストでセトブはお得感がある
ドラフトブースターでは当たらない
- アートカード
- ザ・リスト
によってセットブースターはお得感が増します。
アートカードはそのセットのカードイラストのみでデザインされたカードで、ゲームには使用できません。
完全にコレクションを楽しむ目的で収録されています。
ザ・リストというのは過去に登場したカードが当たる枠のことを指します。
特徴
・英語版で当たる
・1/4パックに1枚の確率
・左下にPWマークが付いていて過去のカードと区別がつく
これはウィザーズ社が過去のカードを約300種類厳選して選んだカードをリストアップしています。
公式記事:「ザ・リスト」のカード
このリストは毎回新作が出る時に更新されるため、当たるカードがセット毎に若干変わってきます。
今まで登場したセットブースター
ゼンディカーの夜明け 2020年9月発売 ボックストッパー1パック同梱 | |
カルドハイム 2021年2月発売 | |
ストリクスヘイヴン 2021年4月発売 | |
モダンホライゾン2 2021年6月発売 | |
フォーゴトンレルム探訪 2021年7月発売 |
※2021年8月時点
2020年11月発売の「統率者レジェンド」、2021年3月発売の「時のらせんリマスター」といった特殊セットにはセットブースターがありませんでした。
セットブースターは基本的にスタンダードセットでの登場が主でしたが、モダンホライゾン2より特殊セットにも登場しました。これにより今後は特殊セットにも登場する可能性が高まっています。
モダンホライゾン2はモダン以下の環境セットなため、とてもカードパワーが強く、人気が高いセットです。
【MTG】6月11日発売のモダンホライゾン2の収録カードやパック価格が判明!まとめ情報
セットブースターBOXの形が変更に?
2021年9月24日発売予定の「イニストラード:真夜中の狩り」のセットブースターBOXのイメージ画像を確認すると、なんと今までの縦入れ形式ではなく重ね入れ形式になっています。
この形はドラフトブースターとほぼ同じ形なので、店頭でBOXを購入する時は欲しいのを間違えないようによく確認しましょう!
ただ、この形は従来のドラブの形で人気があるため嬉しい仕様変更かもしれません(個人的には歓喜)
最後に
本記事ではマジック:ザ・ギャザリングのセットブースターとドラフトブースターの違いについて書かせて頂きました。
結局のところどっちがオススメなのか?というと個人的には
『セットブースター』かと思います。
パックを開けるだけの目的だとドラブに比べ
・レアが多く当たるかも
・特殊デザインも多く当たるかも
・Foilもたくさん手に入る
・過去のカードも入手可能
など、結構良いことが多いです。
皆でワイワイ、リミテッドができるのはドラブなのでそのまま遊ぶ目的なら断然ドラブになりますが、注目とされるカードをより多く入手したいならセトブといった感じですね。
【MTG】イニストラード:真夜中の狩りが2021年9月24日に発売!情報まとめ
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