トレーディングカードゲームのサプライ製品で「スリーブ」というのがあります。
カードを傷など外部ダメージからある程度保護する製品です。
この製品、何種類かタイプがありますし、色々な製造元があって若干仕様が違ったりします。
TCGを始めてみようかなと思っている場合、
- どのスリーブを選んだら良いのか分からない。
- 色々と種類やサイズがあって何がどう違うのか分からない。
- 適当に選んで、失敗したくない。
などなど思うかもしれません。
なので、この記事ではスリーブについて
- どんなタイプがあるのか?
- それぞれの特徴は?
- どういったスリーブがおすすめなのか?
を書いていこうと思います。
この記事を読んだ後、少しだけでも「ヨシ!」って思って頂けたら嬉しいです。
カードスリーブのサイズ
TCGのカードサイズは有名どころを大きく分けると2種類あります。
・『86㎜ × 59㎜』
遊戯王、バトルスピリッツ、ヴァンガード、データカードダスなど
・『88㎜ × 63㎜』
マジック:ザ・ギャザリング、デュエルマスターズ、ポケモンカード、BBM野球カードなど
スリーブを購入する際は、まず自分のプレイしているカードのサイズを調べる必要があります。
小さいサイズのスリーブを購入してしまうと大きいサイズに併用できませんので、よく分からない場合は大きいサイズを購入しておけば「保護する(収集する)目的」だけでしたら問題はありません。
デッキにして対戦する場合は、サイズが合っているスリーブをオススメします。
カードスリーブの種類
一般的なカードスリーブの種類は大まかに分けて2つあります。
- ツルツルタイプ
- マット(ザラザラ)タイプ
ツルツルタイプは、ビニールやアルミなどのスリーブで引っかかりのない状態の製品です。
このタイプの特徴として、スリーブ本体の硬さの違いがあります。
ソフトタイプ→ハードタイプと硬さの違う製品が販売されています。
良い表現方法がなかったため「ツルツルタイプ」にしています。もっと分かり易い表現、正式名称があった場合は申し訳ありません。
マット(ザラザラ)タイプは、スリーブの裏面がマット状になっている製品になります。
表面はカード表側なのでツルツルですが、裏面は滑りにくいザラザラ形状になっています。
これは主に競技用製品として販売されています。
TCGカードスリーブ「ツルツルタイプ」
ツルツルタイプには2種類のスリーブが存在します。
- インナースリーブ
- 通常スリーブ
インナースリーブ
インナースリーブとは、カードにぴったりサイズのスリーブです。
とてもソフトで、インナースリーブのみだとカードの保護には適してません。
基本的に2重スリーブをする目的で使用するスリーブです。
通常スリーブと合わせて使用することで、よりカードの保護を強化する目的になります。
通常スリーブ
インナースリーブとは違い、カードを入れたら少しゆとりがあります。
さらにインナースリーブよりハード(硬め)です。
通常スリーブには硬さの違う製品がよくあります。
硬くなるにつれて強度が上がり、カードの保護が安定します。
コレクション用として、インナースリーブと合わせてハードタイプはよく使用されています。
【TCGサプライ】やのまんハードスリーブ4種類を購入したのでどんな感じなのかご紹介
対戦で使用する場合はシャッフルなど「動き」やすい、そこまで硬すぎないスリーブが選ばれます。
使用用途によって硬さを選ぶ形になります。
ちなみにキャラクターやイラストが描かれたスリーブはツルツルタイプが多いです。硬さもそこまで硬くないものが多いので対戦でも使用されています。
※KATANAスリーブは「透明」以外は、マットタイプになりますご注意下さい。
TCGカードスリーブ「マットタイプ」
マットタイプは裏面のザラつき(マット感)の違いが製品によってあります。
どれも、スリーブ自体に傷がつきにくく、シャッフルがしやすいのが特徴で、対戦用としてよく使用されます。
この記事では、ザラツキの違う3種類を比較してみます。
・KMC スーパーアルファ
・KMC ハイパーマット
・ドラゴンスリーブ
KMC スーパーアルファ
かなりしなやかな製品です。
スリーブ自体の薄さはどのマット製品に比べてダントツかもしれません。
ただ、マットのきめ細かさはそうでもありません。
スリーブ内側のカード裏面に当たる部分のマット感はほぼないです。
KMC ハイパーマット
しなやかさは「スーパーアルファ」に比べると物足りないです。さらに少し厚く設計されています。しかし、マットのきめ細かさはそれなりにあります。
内側のマット感もあるので、カードを入れてもスリーブ内であまり動きがないと思います。
総合的に「スーパーアルファ」より丈夫にできています。
ドラゴンスリーブ
他の製品に比べて圧倒的なきめ細かさになっています。スリーブ内側もしっかりマット感があってとても丈夫にできている感じがします。
厚みはハイパーマットと同じくらいです。
3種類にカードを入れて比較
カードのゆとりはKMC製品は同じです。ドラゴンシールドは2種類に比べて少し縦長の設計になっています。
少し上部に余裕があることで、スリーブの密着がおこり、上部から異物が入りにくい仕様になっていると思います。
スーパーアルファの薄さが際立ちます。スーパーアルファだけ薄いためカードが透けて見える状態です。
60枚の束にしてみて比較してみる
実際に60枚の束を作りました。60枚はマジック:ザ・ギャザリングの基本的なデッキ枚数になります。(僕がMTGをプレイしているため、今回はこのデッキ枚数を試しました)
一番左はマットタイプではなくKATANAスリーブになります。
若干の高さの違いはありますが、ほぼ一緒になります。
ただ、これはスリーブを開封したばかりで空気が入っている状態です。しっかり押さえると
高さは
KATANA ≦ スーパーアルファ < ハイパーマット < ドラゴンスリーブ になります。
高さイメージです。参考に・・・ならない?
ここで、インナースリーブも装着して60枚束を作ってみようと思いました。
使用したインナースリーブはKMCのパーフェクトサイズです。
この製品はKMCの通常スリーブサイズと併用して使用すると、より素晴らしく使えるという形で販売されています。
それは承知の上でドラゴンスリーブに入れてみました。すると、
こうなるんです。
おそらく、マットのきめ細かさが凄くて引っかかりが割とあるのでしょう。
成功する場合もあるのですが、こうやって途中でカードだけ入っていくことも割りとあります。
ちなみにKMCのハイパーマットで試してみると、
あ、素晴らしいです。やはり推奨されている製品ですね。ちゃんと入ります。
インナースリーブを使用する時は、KMC製品がオススメですね。
ドラゴンスリーブのようなタイプを使用する場合は、サイドインタイプのインナースリーブがオススメです。スムーズに入れることが出来ます。
とりあえず、一番高さのあるドラゴンスリーブが参考になると思ったので、頑張って60枚入れてみました。
あんまり「ヨシ!」ではないですね。60枚でもかなり分厚いデッキになります。
インナースリーブを入れていないデッキと比べると約1.3倍くらい厚くなります。
手に持つとこんな感じで、結構いっぱいいっぱいです。
シャッフルはやはりやりにくいですね。
しかし、ダブルスリーブの方がカードにダメージがかかりにくいので保護する面ではオススメです。
競技性を高める(スムーズに行う)のであれば通常スリーブのみがオススメかと思います。
おすすめスリーブは?
どういった種類があるのかは大体ふんわり分かったかと思います。
ではどのスリーブを使用するのが良いのか?おすすめをご紹介します。
おすすめインナースリーブ
インナースリーブは、安定のサイドインタイプです。
特にKMCは通常サイズ用に設計されているので、使い易いと思います。
かどまるインナー横入れタイプもかなりオススメになります。角が尖っていないので、カードにフィットします。
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プレイで使用しないコレクションで保管する場合はUVカット加工があるととても良いです。カードへのダメージをより減らしてくれます。
コレクションとまでいかないレアカードは、たまにインナースリーブだけで保管することがあるのですが、その場合はサイドインではなく、上部開口タイプが良いです。
僕はデッキに入れなかったカードやそこまで重要視していないレアカードなどは、インナースリーブだけで保管する時があります。
その場合サイドインだと横の開口部分が大きくてカードのサイドにダメージがかかりやすいです。それを防ぐために上部開口タイプをオススメします。
こういった用途の場合は、少し安価なインナースリーブでも問題ありません。
おすすめスタンダードスリーブ
ツルツルタイプでオススメなのはやはり「KATANAスリーブ(透明)」です。上質で安定感が抜群です。マットタイプが苦手な場合はこちらをおすすめします。
マットタイプはKMCのハイパーマットが値段も含めて一番安定していてオススメです。KMCインナースリーブとも相性が良いのもポイントが高いです。
それなりに安価で使い易く、競技向けなので対戦が好きな方にオススメします。
KMCのマットタイプに比べて非常に高額です。ですが、品質は抜群に良いです。対戦用はもちろんのこと、コレクションの保護にも適しています。
最後に
TCGを始めてみようかなという人向けに書いてみました。
自分にあったスリーブが見つかると良いなぁと思います。
上記で紹介したスリーブ以外にも、イラストが描かれたスリーブやキャラクタースリーブもたくさんあるので、こちらは好みを選んで使用していくのがベストです。
カードの使用用途によってスリーブを使い分けていきましょう!
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