マジック:ザ・ギャザリング(以下MTG)は、
一番最初に登場したトレーディングカードゲームです。
長い歴史があるので、現在に至るまで大量のカードが作られてきました。
MTGは対戦ゲームなのですが、魅力的なカードが多くコレクションしたくなる要素が多々あります。
僕はそのコレクションの魅力に憑りつかれた1人です。
MTGのコレクションと言っても、大量の種類があるので人それぞれ集めているのものが違っています。
・同じカードを集める
・好きな種族のカードを集める
・好きなアーティストが描いたカードを集める
・好きなエキスパンションを絞って集める
・貴重なカードを集める
などなど、挙げたらキリがありません。
コレクションだけでも楽しめる要素が無限大なのです。
これらのコレクションするカテゴリの1つとして、今回は
『ブーンズ』という種類のカードをご紹介したいと思います。
MTGのコレクションを楽しむ要素の1つとして、この記事が何か参考になったら嬉しいなと思います。
『ブーンズ』って何?
「ブーンズ/boons」、英語なのですが意味は
恩恵(おんけい)とか恵み、利益などです。
その複数形 boons
MTGで言えば、
その効果によって恩恵や恵みを得ることができるカード群のことを、大まかに指す感じだと思います。明確な由来は調べても出てきませんでした。申し訳ありません。
そしてこのブーンズに分類されるカードは、5種類存在しています。
『ブーンズ』の5種類のカード
『ブーンズ』は、MTGの一番最初に登場したブースターパック第1版「アルファ」に収録されている、1マナで3つ分の何かを発生させる5種類のカードのことを言います。
このように、何か特徴が似ている別のカードがセットにある場合、それは「サイクル」と呼びます。
MTG史上初の「サイクル」がこの「ブーンズ」になります。
・治癒の軟膏/Healing Salve
・Ancestral Recall
・暗黒の儀式/Dark Ritual
・稲妻/Lightning Bolt
・巨大化/Giant Growth
ブーンズ白:治癒の軟膏/Healing Salve
(白) インスタント
以下から1つを選ぶ。
・プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーは、3点のライフを得る。
・クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体かプレイヤー1人を対象とする。このターン、それに与えられる次のダメージを3点軽減する。
ブーンズの中でカードパワー的には、残念ながら最弱カード。
1マナ3点回復もしくは3点軽減という効果はリミテッドでは、採用されることがありますが構築ではほとんど使われません。
3点軽減ではなく、そのまま全部軽減とかであればかなり評価は変わったのではないでしょうか。
ブーンズ青:Ancestral Recall
(青) インスタント
プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーはカードを3枚引く。
言わずも知れたパワー9の1枚。
ブーンズの中では最もカードパワーが高く、資産価値も高いカードになります。
そして、最も入手困難でブーンズコレクションの中では最難関です。
しかし、これを入手できた時の満足感は計り知れないでしょう!
ブーンズの中でレアリティが唯一のレアになります。他4種類はコモン。
ブーンズ黒:暗黒の儀式/Dark Ritual
(黒) インスタント
(黒)(黒)(黒)を加える。
ブーンズの中では2,3を争うカードパワーを持っているカード。
昔でこそ当たり前のコモンカードでしたが、現在を考えると恐ろしいマナ加速効果を持っています。
過去にはマナ・バーンという、使用できなかったマナの数だけダメージになるというルールがあったため、使いどころを考えるカードでした。
現在は廃止されているルール及びこのカード自体強力な効果なため、中々再録されなくなりました。
ブーンズ赤:稲妻/Lightning Bolt
(赤) インスタント
クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体かプレイヤー1人を対象とする。稲妻はそれに3点のダメージを与える。
暗黒の儀式と同じくらいブーンズの中では強力なカードです。
バーンという概念を作ったカードとしても有名。
現在では下位互換の「ショック」が基本セットの常連ですが、昔は「稲妻」がよく再録されていました。
効果が強力なのに加え、イラストも魅力的なためコレクターの中でも非常に人気のあるカードです。
ブーンズ緑:巨大化/Giant Growth
(緑) インスタント
クリーチャー1体を対象とする。ターン終了時まで、それは+3/+3の修整を受ける。
ブーンズの中で、最も安定感のあるカードです。
緑のデッキに入れておけば腐ることもなく、安定して使用できることから幅広いプレイヤーに愛されています。
基本セットやエキスパンション、ブーンズの中では一番再録されています。
『ブーンズ』を集めよう!
『ブーンズ』を「全部揃える」ことができると、かなりコレクション映えすると思います。
この記事の「全部揃える」というのは、5種類が再録されているセットで揃えることを指しています。
5種類全部揃っているセットは、
「アルファ」、「ベータ」、「アンミリテッド」
の3セットです。
価格的に集めやすい順にご紹介します。
参考価格はMTG専門店「晴れる屋」さんの販売価格を見ています。
※2020年7月25日時点
治癒の軟膏/Healing Salve
アルファ:¥1,600
ベータ:¥350
アンリミテッド:¥100
巨大化/Giant Growth
アルファ:¥4,000
ベータ:¥1,600
アンリミテッド:¥200
暗黒の儀式/Dark Ritual
アルファ:¥28,000
ベータ:¥9,000
アンリミテッド:¥700
稲妻/Lightning Bolt
アルファ:¥45,000
ベータ:¥30,000
アンリミテッド:¥2,000
Ancestral Recall
アルファ:¥1,200,000
ベータ:¥800,000
アンリミテッド:¥350,000
難易度が高い!!!
特に暗黒の儀式からハードルがぐんっ!って上がってしまいます。
そもそもパワー9が1枚混じっていることで全部集めることが困難に・・・。
しかも、Ancestral Recallを入手したら、むしろパワー9を集めたくなりそうですね。
『ブーンズ』のタイムシフト版
マジック:ザ・ギャザリングのストーリーの別の世界の話、いわゆるパラレルワールド(もしかしたらこの軸だったかもしれない世界)ではこの「ブーンズ」も存在しています。
MTGの世界では「タイムシフト」と呼んでいます。
さらにブーンズの中でカード化されているのは2枚です。
収録エキスパンションは「次元の混乱」です。
・粗暴な力(赤で「巨大化」)
・治癒の葉(緑で「治癒の軟膏」)
残りの3枚は、
・Holy Recall(白で「Ancestral Recall」)
・Ancestral Ritual(青で「暗黒の儀式」)
・Death Bolt(黒で「稲妻」)
これらもカード化されたらかなり興奮ものですね。
最後に
マジック:ザ・ギャザリングの最初のサイクル、「ブーンズ」。
魅力的なカードばかりです。
価格的には集めにくい分類ですが、コレクションしたくなるようなセットじゃありませんか?
そうでもなかったら申し訳ありません。
しかし、MTGにはこのように自分でコレクションする要素を決めることが可能です。
例えばブーンズじゃなくても「稲妻」だけすべてのエキスパンション、セットで集めるとか「暗黒の儀式」だけとかもできます。
自分の好きなサイクルを選んで集めるとかも。
これらだけでも集めきると圧巻ですよね!
コレクションは無限大に楽しめます。(もちろん対戦も)
自分の好きなカードを、とことん集めてみるのも楽しいですよ!
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