マジック:ザ・ギャザリングの『ミシュラの工廠』というカードをご存じでしょうか。
もうご存じの方は、このカードの魅力は充分知っていると思います。
まだ良く分からない、知らないというあなた!
是非、この記事を見ていって頂けると嬉しいです。
どのTCGでも言えることなのですが、マジック:ザ・ギャザリングも沢山魅力的なカードが存在します。
その中の1つ「ミシュラの工廠」について、ここではご紹介していきたいなと思います。
ミシュラの工廠とは
ミシュラランドという俗称がMTGではあるのですが、その言葉の元となったカードが「ミシュラの工廠」です。
ミシュラの工廠 カード効果
カードタイプ 土地
(T):(◇)を加える。
(1):ターン終了時まで、ミシュラの工廠は2/2の組立作業員アーティファクト・クリーチャーになる。それは土地でもある。
(T):組立作業員クリーチャー1体を対象とする。ターン終了時まで、それは+1/+1の修整を受ける。
土地カードがクリーチャーにもなる。
このパターンの効果を持っている土地のことを「ミシュラランド」と呼ばれています。
ミシュラランドのメリットは
- ターン終了時に土地に戻るため、ソーサリー系の除去に耐性がある
- 土地として使えるためデッキ構築に「土地」枠で入る
- 土地を引きすぎるという事故の緩和
などなどあります。
その中でも元祖ミシュラランドの「ミシュラの工廠」は、デメリット効果がなくかなり強力な部類とされる土地として愛されているカードです。
初出はアンティキティー
1994年3月に発売されたMTGのエキスパンション第2弾にあたるセット「アンティキティー」。
「アンティキティー」の意味は「古代の遺物」とカッコイイ感じです。
エキスパンションというのは簡単に説明すると「拡張パック」という意味合いに近いセットになります。
今のエキスパンションに比べると、アンティキティーは収録カードの種類数が全85種類とかなり少ないコンパクトパックです。
しかも、殆どのカードが「アーティファクト」に関連するカードで、アーティファクトと直接書かれていないカードは85種類中なんと4種類しかない、かなり特徴的な収録内容となっています。
これはあの有名なウルザとミシュラの兄弟戦争を舞台としたセットなため、アーティファクト関連が多くなっています。(彼らの魔導機器セットである)
さらに、このセットにはレアが存在しなく、コモンとアンコモンだけで構成されている珍しい内容です。
この構成はアラビアンナイト、ザ・ダーク、フォールン・エンパイア、クロニクル、ルネッサンス、ホームランドでも該当します(レアがない)
変則的な希少度がある
当時のエキスパンションにはコモン、アンコモンでも
・当たりやすいコモン、アンコモン
・当たりにくにコモン、アンコモン
が存在します。これを変則的な希少度と呼ばれていて、実際アンコモンで当たりにくいカードは実質レアといっても良いくらいのカードです。
有名なアライアンスの意志の力もアンコモンですが、当たりにくい枠なので中々自引きできません。実際少数パックになりますが剥いてみると全く当たる気がしませんでした。
レアが収録されていないアンティキティーですが、今となってはとても貴重で、未開封パックでも1つ¥200,000超えと恐ろしいことに・・・。
BOXなんて、もう一般的には買えない金額に。空き箱でも¥60,000で売れてた情報をみました(;´∀`)
アンティキティーのミシュラの工廠
前置きというか、補足情報が長くなりました。特にアンティキティーの部分はもっと色々書きたかったのですが、これだと一向にミシュラの工廠の魅力を伝えることが始まらない!と思ったので、今日はここら辺にしておきましょう(?)
ここからはコレクション的な魅力についてになります。
ミシュラの工廠の魅力の1つ、それはアンティキティーのセットの中だけでイラストが4種類あることです。
イラストの特徴としては「春夏秋冬」を表しています!
春Ver |
夏Ver |
秋Ver |
冬Ver |
そもそもの大きな木に工場?があるイラストがとても味があって良いです。それに加えてそのイラストで春夏秋冬版があるのはコレクターの気持ちをガシっと掴んできませんか?
いやいやこんなん1種類でも手にしたら、全種類欲しくなるやつでしょう。
と、好きの押し付けは良くないのでここら辺にしておいて、ちょっとでも「お、いいなこれ」と思って頂けたら嬉しいなぁと思います。
冬バージョンが特に人気
4種類の内、特に人気なのが冬バージョンになります。
人気な理由が、「この中で一番冬イラストが好きな人が多い」という感性に直接聞いたような内容になります。
好きな人が多いから冬バージョンばかり売れて、市場から数が減り値段差が出ているといった感じです。
それだけじゃ納得できない!!という場合は
一応、個人的な考えも載せておきます。
春バージョンだけコモン
なんと4種類の内「春」イラストのミシュラの工廠のレアリティはコモンになります。
この時、コモンのレアリティもコモン1・コモン4・コモン5・コモン6と4種類あって、一番出にくいコモン1になりますが、それでもコモンです。
その他の季節はアンコモン3に分類されていて、春だけ総数が多くなります。
このことから、春イラストだけ4種類の中で価格が安くなっている傾向になっています。
秋バージョンだけ再録
ミシュラの工廠は再録禁止ではないので、ちょくちょく再録されています。
そして、紙で再録される時はすべて秋バージョンのイラストで統一されています。
このことから、秋イラストの出回り自体は多いためアンティキティーの秋イラストの人気も春の次となっている可能性があります。
ちなみに秋イラストでの再録は
・ルネッサンス(言語3種類)
・第4版
・ジャッジ褒賞
が存在します。
ルネッサンス(DE) | ルネッサンス(FR) | ルネッサンス(IT) |
第4版 | 第4版(黒枠) | ジャッジ褒賞 |
同じ第4版で黒枠と白枠があるのは、日本語での登場が第4版が初だったためです。
ルネッサンスはドイツ、フランス、イタリアで発売された再録セットです。
そして、その後は新規イラストでの再録となっています。
モダンホライゾン2でボーダーレスアート版が登場しました。
夏と冬は同じ枚数しか存在しない
そして、夏と冬は同じレアリティでさらに紙ではアンティキティーしかないため同じ枚数だけ出回っている状態です。
ですが、価格の差は冬の方が高いです。
これは・・・、夏と冬のイラスト人気の結果なのでしょう。
夏もとても良いんですけどね!
他にも価格差の理由がもしある場合は申し訳ありません。
Kaja and Phil foglio夫婦のイラストアート
このアンティキティー版のミシュラの工廠イラストを手掛けたのは
・Kaja Foglio
・Phil Foglio
の2名です。合作作品!
二人はMTGイラストレーターであり夫婦でもあります。
二人とも他にも素晴らしいカードたちのイラストも担当しています。
有名どころでいうと、
Mishra’s Workshop | 謙虚 |
こういった素晴らしいイラストが多い2人の合作アートというのもかなり魅力的なポイントかと思います。
2人の個性が上手く合わさった凄いイラスト!それがミシュラの工廠ですね。
春夏秋冬のミシュラの工廠は入手できる?
春夏秋冬を入手する場合はアンティキティー版を狙う必要があります。
絶版パックであり、かなり貴重となっていますが幸いにも再録禁止カードではありません。
Mishra’s Workshopのような凄まじい価格にはまだなっていないのが現状です(2021年9月時点)
ちなみに相場はこちら(2021年9月時点)
春バージョン ¥8,000前後 | |
夏バージョン ¥20,000前後 | |
秋バージョン ¥15,000前後 | |
冬バージョン ¥80,000前後 |
冬がやはり手が出しにくい価格となってしまっていますが、春からなら入手しやすいかもしれません。
基本的にはMTGを専門的に取り扱っている店舗を探すのをオススメします。
オンラインでしたら全ては網羅できてませんが一覧記事もありますので、参考に。
【MTG】マジック:ザ・ギャザリングを扱っているオンラインショップ 一覧
ショップでも見つからない場合は、フリマサイトを活用してみるのも手です。見つかる可能性は高まります。ただ偽物や状態に関してのリスクも高まるので注意しながら利用することをオススメします。
TCGを扱っているフリマサイトまとめはこちら
【おすすめ】トレカの購入や売却で使うフリマアプリやサイトは何がある?
それでも見つからない場合はeBayを利用するのもアリです。
eBayで アンティキティーのミシュラの工廠を探す
最後に
本記事ではミシュラの工廠(特にアンティキティー版)について書かせて頂きました。
この記事を通して、このカードの魅力が少しでも伝わっていたら嬉しいです。
こういったイラストバリエーションがあるカードは、とても集めたくなる魅惑があります(僕だけかも)
是非、気になるようでしたらコレクションしてみましょう。きっと楽しい沼・・・、趣味になりますよ!
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