マジック・ザ:ギャザリングのモダンやレガシーをプレイする上でほぼ必須カード、
フェッチランドという土地カードたちがあります。
フェッチ、フェッチとMTGをやっていれば耳にする言葉。
MTG初心者からしてみたらフェッチ?えっち?みたいな感じかなぁと思います。
今回はそんなフェッチランドって実は良く分からないって人にも、どんなカードなのか出来る限り分かりやすく紹介していく記事になります。
この記事はこんな方におすすめ
・フェッチランドって聞くけど今更どんなカードか聞けない!
・フェッチランドってどんなカードがあるのか知りたい!
・フェッチランド好き!
MTGにおけるフェッチランドとは
「フェッチランド」という名称のカードはありません。
ある効果を持った土地カードのことを総称して「フェッチランド」と呼ばれています。
そのある効果とは、
「デッキから、指定した特定の土地カードを場に出す」
という、デッキから土地を「取ってくる」ことができるという内容になります。
フェッチ/Fetchは直訳すると「取ってくる」です。
これをそのまま、取ってくる土地/フェッチランドになりました!
そして、この取ってくる土地がどういう土地なのかが重要です。
MTGで登場しているフェッチランドは、取ってくるカード内容の違いで2種類存在します。
どういうことなのか?
①基本土地タイプを持つ土地カードを取ってくるフェッチランド
②指定されている基本土地カードのどれかを取ってくるフェッチランド
この①か②の2種類で分けられます。(2019年時点)
基本土地タイプとは、平地・島・沼・山・森の5種類のことを言います。
そして「基本土地タイプを持つ土地カード」というのは、この5種類のタイプのどれかを持つ土地カードのことを指します。
例えば、「デュアルランド」や「ショックランド」がこれに該当します。
デュアルランドをまとめた記事です。気になりましたらチラ見してみて!
もちろん、平地・島・沼・山・森も基本土地タイプを持つ土地カードに該当します。
さらにこの5種類は基本土地カードという枠になります。
ややこしいな!
要するに、「基本土地タイプを持つ土地カードを取ってくる」ということは、
「デュアルランド」、「ショックランド」、「平地・島・沼・山・森」をデッキから取って来れるということになります。
そして、「指定されている基本土地カードのどれかを取ってくる」ということは、
平地・島・沼・山・森のどれかを取って来れるということです。
ちなみに、基本土地カードには「荒地」など基本土地タイプを持たないカードもあります。
フェッチランドって何が強いの?
フェッチランドの仕様は、なんとなく分かって頂けたと思います。
では、フェッチランドって何が強いのか?
そもそも、フェッチランドを挟んでワンクッション置くくらいなら最初から土地を出していた方が良いんじゃないか?と思う方もいらっしゃるかもしれません。
単色デッキならその考えても良いかもしれません。
しかし、多色デッキでフェッチランドの強さが際立ちます。
デュアルランドや、ショックランドといった2色のマナどちらかを出せる土地を取って来れる
1枚の土地カードでありながら、2色のマナをどちらか選んで出せる基本土地タイプを持つ「デュアルランド」と「ショックランド」があります。
この多色マナを生み出す、基本土地タイプを持つカードを取ってこれるのが強力!!
例えば
「沸騰する小湖」というフェッチランドを例に挙げます。
「沸騰する小湖」は基本土地タイプが、「島」か「山」のカードを取ってくることができます。
ここで、「島」を持つデュアルランドを挙げます。
・Underground Sea 島と沼のタイプを持つ
・Tropical Island 島と森のタイプを持つ
・Tundra 島と平地のタイプを持つ
・Volcanic Island 島と山のタイプを持つ
これを見て何かお気づきになりませんか?
なんと、島でサーチしても他のタイプの色も付いてくる。
そう、一種類の基本土地タイプを選ぶだけで、
すべての基本土地タイプにアクセスすることができるんです!!
「沸騰する小湖」が4枚あれば島ベースのデュアランやショックランドが4種類出せて、3色から5色デッキが凄くスムーズに回せるようになります。
多色デッキにめっちゃ有効なフェッチランド。
これがフェッチランドの強みになります。
どんなフェッチランドがあるのか?
MTGが発売されて様々なフェッチランドが登場しました。
そのフェッチランドをまとめていきます。
最初に登場したフェッチランド
1996年に発売された「ミラージュ」というセットで、フェッチランドは初登場しました。
5種類のフェッチランドがあります。
ミラージュのフェッチランドはレアリティはすべてアンコモンになります。
氾濫原はタップ状態で場に出る。
(T)、氾濫原を生け贄に捧げる:あなたのライブラリーから平地か島を1枚探し、それを戦場に出す。その後あなたのライブラリーを切り直す。
湿原の大河はタップ状態で場に出る。
(T)、湿原の大河を生け贄に捧げる:あなたのライブラリーから島か沼を1枚探し、それを戦場に出す。その後あなたのライブラリーを切り直す。
岩山のタール坑はタップ状態で場に出る。
(T)、岩山のタール坑を生け贄に捧げる:あなたのライブラリーから沼か山を1枚探し、それを戦場に出す。その後あなたのライブラリーを切り直す。
山峡はタップ状態で場に出る。
(T)、山峡を生け贄に捧げる:あなたのライブラリーから山か森を1枚探し、それを戦場に出す。その後あなたのライブラリーを切り直す。
草原はタップ状態で場に出る。
(T)、草原を生け贄に捧げる:あなたのライブラリーから森か平地を1枚探し、それを戦場に出す。その後あなたのライブラリーを切り直す。
ミラージュのフェッチランドは友好色を選べる効果です。
友好色:相性の良い色という意味合いです。カード裏面の色が隣合っている色同士を言います。
ミラージュのフェッチランドは、自身がタップ状態で出るので効果を発揮するのに1ターンかかることから、ちょっと使い辛い仕様となっています。
ちなみに価格相場は、
¥30~¥300(2019年8月時点)
アンタップインから始まる進化版フェッチランド
ミラージュのフェッチランドはタップ状態で戦場に出るのであまりパッとしませんでしたが、次に登場したフェッチランドから人気が爆発しました。
なんとアンタップ状態で戦場に出るフェッチランドが出たのです!
2002年に発売された「オンスロート」というセットに収録されています。
これも5種類で友好色のフェッチランドになります。
タップインではなくアンタップインになったフェッチランド。
取ってくる条件で、「1点ライフを支払う」が追加されました。
(T)、1点のライフを支払う、溢れかえる岸辺を生け贄に捧げる:あなたのライブラリーから平地か島カード1枚を探し、それを戦場に出す。その後あなたのライブラリーを切り直す。
(T)、1点のライフを支払う、汚染された三角州を生け贄に捧げる:あなたのライブラリーから島か沼カード1枚を探し、それを戦場に出す。その後あなたのライブラリーを切り直す。
(T)、1点のライフを支払う、血染めのぬかるみを生け贄に捧げる:あなたのライブラリーから沼か山カード1枚を探し、それを戦場に出す。その後あなたのライブラリーを切り直す。
(T)、1点のライフを支払う、樹木茂る山麓を生け贄に捧げる:あなたのライブラリーから山か森カード1枚を探し、それを戦場に出す。その後あなたのライブラリーを切り直す。
(T)、1点のライフを支払う、吹きさらしの荒野を生け贄に捧げる:あなたのライブラリーから森か平地カード1枚を探し、それを戦場に出す。その後あなたのライブラリーを切り直す。
このオンスロートから、フェッチランドはかなりのデッキに採用されるようになりました。
このフェッチランドは2014年発売の「タルキール覇王譚」でも再録されいます。
オンスロートで登場したフェッチランドの相場
※参考:Wisdom Guild
・溢れかえる岸辺(2019年8月時点)
最安値:¥1,980
トリム平均:¥3,823
・汚染された三角州(2019年8月時点)
最安値:¥2,400
トリム平均:¥4,196
・血染めのぬかるみ(2019年8月時点)
最安値:¥2,680
トリム平均:¥3,771
・樹木茂る山麓(2019年8月時点)
最安値:¥2,080
トリム平均:¥3,477
・吹きさらしの荒野(2019年8月時点)
最安値:¥1,380
トリム平均:¥2,298
対抗色のフェッチランドも登場
ミラージュからオンスロートで登場したフェッチランドはすべて友好色でしたが、対抗色のフェッチランドも登場しています。
2009年に発売された「ゼンディカー」というセットに収録されています。
対抗色:敵対している色の組み合わせです。仲が悪い色同士。
(T)、1点のライフを支払う、湿地の干潟を生け贄に捧げる:あなたのライブラリーから平地か沼カード1枚を探し、それを戦場に出す。その後あなたのライブラリーを切り直す。
(T)、1点のライフを支払う、沸騰する小湖を生け贄に捧げる:あなたのライブラリーから島か山カード1枚を探し、それを戦場に出す。その後あなたのライブラリーを切り直す。
(T)、1点のライフを支払う、新緑の地下墓地を生け贄に捧げる:あなたのライブラリーから沼か森カード1枚を探し、それを戦場に出す。その後あなたのライブラリーを切り直す。
(T)、1点のライフを支払う、乾燥台地を生け贄に捧げる:あなたのライブラリーから山か平地カード1枚を探し、それを戦場に出す。その後あなたのライブラリーを切り直す。
(T)、1点のライフを支払う、霧深い雨林を生け贄に捧げる:あなたのライブラリーから森か島カード1枚を探し、それを戦場に出す。その後あなたのライブラリーを切り直す。
ゼンディカーで登場したフェッチランドの相場
※参考:Wisdom Guild(2019年8月時点)
・湿地の干潟
最安値:¥3,500
トリム平均:¥4,614
・沸騰する小湖
最安値:¥9,800
トリム平均:¥12,787
・新緑の地下墓地
最安値:¥5,780
トリム平均:¥7,612
・乾燥台地
最安値:¥3,000
トリム平均:¥4,496
・霧深い雨林
最安値:¥5,080
トリム平均:¥7,283
特定の基本土地を取ってくるフェッチランド
今までのフェッチランドは、基本土地タイプを取ってくるフェッチランドでした。
それとは別に基本土地を取ってくるフェッチランドもあります。
2008年に発売された「アラーラの断片」のコモンで収録されています。
(T):(◇)を加える。
(1),(T),バントの全景を生け贄に捧げる:あなたのライブラリーから基本森カード1枚か基本平地カード1枚か基本島カード1枚を探し、それをタップ状態で戦場に出す。その後、あなたのライブラリーを切り直す。
(T):(◇)を加える。
(1),(T),エスパーの全景を生け贄に捧げる:あなたのライブラリーから基本平地カード1枚か基本島カード1枚か基本沼カード1枚を探し、それをタップ状態で戦場に出す。その後、あなたのライブラリーを切り直す。
(T):(◇)を加える。
(1),(T),グリクシスの全景を生け贄に捧げる:あなたのライブラリーから基本島カード1枚か基本沼カード1枚か基本山カード1枚を探し、それをタップ状態で戦場に出す。その後、あなたのライブラリーを切り直す。
(T):(◇)を加える。
(1),(T),ジャンドの全景を生け贄に捧げる:あなたのライブラリーから基本沼カード1枚か基本山カード1枚か基本森カード1枚を探し、それをタップ状態で戦場に出す。その後、あなたのライブラリーを切り直す。
(T):(◇)を加える。
(1),(T),ナヤの全景を生け贄に捧げる:あなたのライブラリーから基本山カード1枚か基本森カード1枚か基本平地カード1枚を探し、それをタップ状態で戦場に出す。その後、あなたのライブラリーを切り直す。
アラーラの断片の、全景サイクルです。
基本土地カードを取ってくることができます。
取ってくる時に1マナを支払うことと、取ってきた土地がタップ状態で場に出るので、本当に基本土地が欲しい時だけ効果を発揮する感じです。
使用に対する対価が大きいので、あまり使われていません。
もちろん、デュアルランドやショックランドは取ってくることはできません。
2019年時点の相場
¥30~¥100
全景サイクルは、なかなか使い辛いので使用率は低いですがなんと!
この強化版が登場しています。
(T)、広漠なる変幻地を生け贄に捧げる:あなたのライブラリーから基本土地カードを1枚探し、それをタップ状態で場に出す。その後あなたのライブラリーを切り直す。
「進化する未開地」も「広漠なる変幻地」と同じ効果です。
タップ状態でフェッチできることは変わりないですが、1マナ支払う効果がなくっています。
それでもタップ状態で場に出すのデメリットは大きいですね。
しかし!
さら強化されたカードが登場しています。
「虹色の眺望」
2019年発売の「モダンホライゾン」に収録されています。
全景サイクルのダメなところが全部なくっている強力カードです!
起動がタップと1点ライフ、どの基本土地カードでもサーチできてアンタップ状態で場に出して良いという効果です。
虹色の眺望の相場(2019年8月時点)
最安値:¥2,790
トリム平均:¥3,246
デュアルランドやショックランドはサーチできませんが、基本土地はすべてサーチ可能でアンタップ状態で場に出して良いのは優秀です。
単色デッキや2色もしくは3色デッキくらいまでで、活躍してくれる土地だと思います。
MTGにおけるフェッチランド(まとめ)
本記事では、フェッチランドについて書かせて頂きました。
どちらかといえば、MTG初心者の方向けにフェッチランドとはどんなカードなのか紹介した内容になります。
フェッチランドはこれだけ種類あって、どんなカードなのか伝わってくれたら良いなと思ってます。
モダンやレガシーなどのフォーマットで遊ぶ時は、結構重要なカードになりますので安いうちに揃えておくことをおすすめします。
「沸騰する小湖」のように需要が高まってかなり高騰していまうこともあるので、手が出せなくなる前に要チェックですね!
あれ?家に1パックだけ、フェッチくじがありました。
以前、キャンペーンで貰ったパックが埋もれていたみたいです。
果たしてフェッチランドは当たるのか。
奇跡!!
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