2019年7月記事公開→2020年5月21日記事一部修正
マナを生み出す宝石
MOX(モックス)
マジック・ザ:ギャザリング(以下、MTG)でMOXと名の付く宝石のカードが何種類か存在します。
パワー9のMOXシリーズが原点となり、その調整版が何枚が登場しています。
このパワー9のMOXシリーズは、気軽に購入できるような値段ではありません。
購入できるなら手に入れることをおすすめしますが、僕は宝くじが当たらないと買えないです。(欲しい)
しかし、調整版のMOXはまだ購入できる価格で市場に出回ってます!
調整版といっても、強い!かなり有効なカードになります。
MTGをプレイしていく上で、持っておいて損はないカードたちです。
今回はそのMOXシリーズの調整版についての記事になります。
・MOXというカードって何?
・MOXは何種類あるの?
・調整版MOXの相場はどれくらいなのか?
MTGにおけるMOX(モックス)とは
左上から、 パール、サファイア、ジェット、ルビー、エメラルド |
MTGの最初のパック「アルファ」から登場して、「アンリミテッド」まで再録された5種類の宝石のカードが最初のMOXシリーズになります。
MOX(モックス)とは「マナ」を出すアーティファクトの宝石のことを、MTGでは総称して設定されています。
パワー9のMOXは0マナで唱えられる呪文で、効果は基本土地と同じです。
1ターンで、手札にあれば何枚も基本土地が出せるような展開になるので、基本ルールをぶっ壊した強カードたちになります。
元祖MOXは上記5枚で、すでに僕みたいな一般サラリーマンには中々手が出せないような金額になっています。
しかし、これらのパワー9のMOXの強さを調整したバージョンのMOXが存在します。
※発売順です
・モックスダイアモンド
・金属モックス
・オパールのモックス
・モックス・アンバー
・モックス・タンタライト
2020年5月までに「モックス・ダイアモンド」「金属モックス」「オパールのモックス」「モックス・アンパー」「モックス・タンタライト」の5種類の調整版MOXが登場しています。
これは、パワー9のMOXシリーズの調整版とはいえ、かなりMTGにおいて強力なカードとして存在しています。
特に「モックス・ダイアモンド」は調整が足りなかったモックスなので、かなり強いMOXとして位置付けられます。
モックス・ダイアモンド
(0)
アーティファクト
モックス・ダイアモンドが戦場に出るなら、あなたは代わりに土地カードを1枚捨ててもよい。そうしたなら、モックス・ダイアモンドは戦場に出る。そうでないなら、それをオーナーの墓地に置く。
(T):好きな色1色のマナ1点を加える。
1998年に発売された「ストロングホールド」というセットに収録されています。
現在はレガシー以下のフォーマットで使用できるカードです。
MOXシリーズは基本、マナ加速を目的として使われるカードになります。
手札の土地を1枚捨てないと場に出せないデメリットがありますが、1ターン目に基本土地1枚とモックス・ダイアモンドが出せて、2マナが出せるようになるのがかなり強いです。
しかも好きな色のマナが出せるので多色デッキにぴったりのカードです。
1枚土地を捨てるくらいじゃ割りに合わなかったので、調整が弱かったと言えます。
モックス・ダイアモンドと相性が良いカード
モックス・ダイアモンドは、土地を1枚捨てるという効果があるのでその捨てた土地を回収できるカードと相性が良いです。
レンと六番
土地を回収と言えば「レンと六番」です。
高騰する「レンと六番」、モックス・ダイアモンドと相性が良ければそりゃ高くなりますね。
1ターン目で、森か山を出してモックス・ダイアモンドを出す。手札から1枚基本土地を捨てた後にレンと六番を召喚。+1能力で捨てた土地も手札に戻す。
1ターンでデメリットなしのマナ加速が可能になってしまうのは強力過ぎない?
2019年11月に「レンと六番」はレガシーで禁止カードになりました。
これにより「モックス・ダイアモンド」と交わることはなくなっています。
収穫のワーム
お互いのデメリットを帳消しにしてくれるクリーチャー
古いカードになりますが、「収穫のワーム」とも相性が良いです。
「2マナ3/2で場に出した時、墓地から土地を手札に戻さないと生け贄に捧げる」という効果です。
モックス・ダイアモンドと組み合わせたらお互いのデメリットを打ち消してくれるし、1ターン目で3/2が召喚できるという中々強いコンボになります。
「収穫のワーム」は1997年発売の「ウェザーライト」というセットに収録されています。
トレイリアのアカデミー
アーティファクト1つにつき、青マナを生み出す強力カードです。
0マナで出せるモックス・ダイアモンドとかなり相性が良いです。
1998年発売の「ウルザズ・サーガ」に収録されています。
モックス・ダイアモンドの相場
2018年~2020年5月までのモックス・ダイアモンドの相場変動。
※参考:WisdomGuild
最安値:¥8,910 → ¥17,000
トリム平均:¥12,000 → ¥23,650
値段的には、まだ購入を考えれる相場である!
この2年間で、波はありますが相場は確実に上がっています。
上記にも書いた「レンと六番」がレガシーで暴れていた時期は高騰傾向にありましたが、禁止になって少し落ち着いています。
しかし、それでも結果的には上がっているため
おそらく、この相場から今後は下がることは滅多にないと思うので、購入を考えるなら早めの方が良いです。
いつの間にやら、手が出せない金額になる前に!!
MOXの調整版として、1番高額なのがこの「モックス・ダイアモンド」になります。
高額な理由としては、
・調整のされ方が弱い
・どのデッキにも採用価値がある
・再録禁止カード
などがあります。
単純に、強いし使い勝手が良いのに再録禁止で入手困難ということです。
高騰を可能性として見ても、充分価値のあるカードだと僕は思っています。
金属モックス
(0)
アーティファクト
刻印 ー 金属モックスが戦場に出たとき、あなたの手札にあるアーティファクトでも土地でもないカードを1枚、追放してもよい。
(T):その追放されたカードと共通する好きな色のマナ1点を加える。
2003年発売の「ミラディン」というセットに収録されています。
「エターナルマスターズ」の神話レアとして再録されて、さらにマスターピースとしても再録されているカードです。
モックス・ダイアモンドと違って、手札からアーティファクトか土地以外のカードを追放します。
その追放したカードの色のマナを1つ出せるカードです。
モックス・ダイアモンドは単体で好きな色を出せますが、金属モックスはデッキに依存するので単色デッキなどで力を発揮するモックスになります。
調整内容としては、丁度良いくらいの使い勝手になっていると思います。
序盤のマナ加速になる点は変わっていないので、強力なのは間違いありません。
金属モックスの相場
2018年~2020年5月までの金属モックスの相場変動。
最安値:¥1,780 → ¥4,110
トリム平均:¥2,200 → ¥5,268
波は無く、安定して徐々に上がっています。
まだまだ高騰する可能性はありますので購入するなら、この相場の内の方が良いと思います。
マナを出すカードは中々値下がりはしませんが、値上がりは環境が変わるとすぐ起こります。
デッキパーツとして購入するならこちらも早めが良いです。
高騰の可能性を考えるのであれば、Foilカードやマスターピースを狙うのが一番無難です。
Foilやマスピの相場は¥15,000くらいを推移しています。
オパールのモックス
(0)
伝説のアーティファクト
金属術 ー (T):好きな色1色のマナ1点を加える。この能力は、あなたがアーティファクトを3つ以上コントロールしているときにのみ起動できる。
2010年発売の「ミラディンの傷跡」に収録されています。
モックス・ダイアモンドや金属モックスとは違い、カードを捨てるデメリットはなくアーティファクトを3つ以上場に出していればマナが出せる効果となっています。
アーティファクトは0マナから軽量級のカードが多いので、比較的早めのマナ加速が可能になります。
ただし、伝説のアーティファクトなため場には1枚しか出せないデメリットがあります。
オパールのモックスと相性の良いカード
伝説のアーティファクトという点が「オパールのモックス」の最大のデメリットです。
伝説のカードは場に1枚しか出せないので、手札に何枚もあると手札が増えるだけの状態になってしまいます。
手札から出すことを考えると、場にあるオパールのモックスをデメリットなしで生け贄に捧げることが必要になってきます。
そんな時におすすめなのが、このカードです。
電結の荒廃者
2004年発売の「ダークスティール」に収録されているカードです。
アーティファクトを生け贄にしたら+1/+1カウンターを乗せていく効果になります。
「電結の荒廃者」は除去されてたりやられたりすると、乗ってるカウンターをすべて他のアーティファクト・クリーチャー1体に乗せることができるのです。
手札にあるオパールのモックスを腐らせない方法として、+1/+1カウンターになってもらうことでデメリットを上手く消しています。
アーティファクトを生け贄に捧げることでアドが取れるカードは、「オパールのモックス」と相性が良いですね!
オパールのモックスの相場
2018年~2020年5月までのオパールのモックスの相場変動。
最安値:¥6,200 → ¥5,080
トリム平均:¥7,200 → ¥6,395
一時期まで¥10,000を超える相場まで上がっていましたが、
2020年1月にかなり使われていたフォーマット「モダン」で、禁止カードに指定され価格が下がっています。
下がる見込みのないカードだと思っていましたが、「禁止改訂」の抑止力は凄まじいものがあります。投資として見るのであれば、禁止改訂も視野に入れておかないと若干損してしまう結果に繋がりますね。
レガシーには「モックス・ダイアモンド」もあるので、今後大幅な値上がりの期待は薄いかもしれません。
「オパールのモックス」は「金属モックス」と同様に
Foilとマスターピースが存在します。
Foilの相場としては¥12,000付近
マスピの相場としては¥22,000付近
この辺りを推移しています。
投資として見たら、やはりFoilやマスターピースを確保しておくのが無難かと思います。
モックス・アンバー
(0)
伝説のアーティファクト
(T):あなたがコントロールしている伝説のクリーチャーとプレインズウォーカーの中の好きな色1色のマナ1点を加える。
2018年発売の「ドミナリア」に収録されています。
伝説のクリーチャーかプレインズウォーカーが出ていないと、マナが出せないのでモックスの本来の強みである序盤からのマナ加速が出来ないのが残念です。
さらに伝説のアーティファクトなので、場に1枚しか出せない制限があります。
オパールのモックスと同様に、アーティファクトを生け贄に捧げるとアドが取れるカードと組み合わせたら良いと思いますが、それならオパールのモックスを採用をした方が良いという結論に至ってしまいます。
「レンと六番」など2マナプレインズウォーカーや、今後出ることがあるかもしれない1マナプレインズウォーカーがいれば序盤のマナ加速が見込めるので注目を集める可能性があるかもしれません。
モックス・アンバーの相場
2018年~2020年5月までのモックス・アンバーの相場変動。
最安値:¥2,800(初動) → ¥1,800
トリム平均:¥3,000(初動) → ¥2,215
発売当初はモックスということもあって注目があり高値でしたが、変動を繰り返し¥2,000付近で落ち着いています。
今後新たなカードが発売されて、注目されるとまだまだ高騰する可能性はあるカードです。
安いうちに揃えておくのも手ですね!
Foilカードは¥5,000~¥7,000くらいの相場なので、これも安いタイミングで持っておけば将来どうなるか楽しみなカードになります。
モックス・タンタライト
マナコストなし
アーティファクト
待機3 ― (0)(あなたの手札からこのカードを唱えるのではなく、あなたは(0)を支払い、時間(time)カウンターを3個置いた状態でこれを追放してもよい。あなたのアップキープの開始時に、時間カウンターを1個取り除く。最後の1個を取り除いたとき、これをこれのマナ・コストを支払うことなく唱える。)
(T):好きな色1色のマナ1点を加える。
2019年発売のモダンホライゾンに収録されています。
最低3ターンないとマナを出せないモックスです。
マナ加速はほとんど見込めないので、正直使い勝手が悪いカードです。
今後の新規カードで化けることを期待。
モックス・タンタライトの相場
最安値:¥320
トリム平均:¥453
この下降傾向!!やはり需要というものは正直ですね。モックスというネームバリューだけじゃ価格は保てないことが証明されてます。
長い目で見ると何が起こるか分かりませんが、しばらくは様子を見ても良いかもしれません。
今のうちに買っておけモックス(まとめ)
本記事では、パワー9の調整版MOXについて書かせて頂きました。
調整版といっても強いMOXは強いですね。
アンバーとタンタライトは結構残念ですが、他の3枚はまだまだ高騰する可能性があるカードです。(毎回調整が入ると弱くなるモックスは悲しい)
高騰を期待するとしても、コレクションにしても、対戦として見ても、
「モックス・ダイアモンド」は今のうちでも購入しておくのがおすすめです。
モックス・ダイアモンドなんて2017年とかだったら1万以下で手に入ったんですよ!それが今じゃ2万越え・・・。
これを踏まえると高騰するカードは、もう常に今が買い時になってしまいます!
欲しいと思ったら買っておかないと、「あの時、買っておけば・・・」ということが多々起こるので気を付けて下さいね。
紙ですが、宝石のように値段が付いてしまっているMTGのモックス!とても魅力的なカードだと思いませんか?
マジック・ザ:ギャザリングにはこのようなカードがたくさん存在していて興味が尽きないカードゲームですよね。
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