トレーディングカードゲームは、コレクションすることも楽しみの1つとして挙げられます。
僕もマジック・ザ:ギャザリングというカードゲームをしているのですが、ほぼほぼコレクター寄りで楽しんでいます。
そこで、
といったことを思うかもしれません。
今回は、「カードをコレクションする上の注意点」を書いていこうと思います。
コレクションをしてみようと思う方に、少しでもこの記事が参考になったら嬉しいです。
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コレクションする時に気を付けたいこと
まずコレクターが第一に考えることはおそらく
「完品のままの状態に保ちたい」
これは購入した時の状態のまま、パックから当てた時の状態のままといった考えです。
なので考え方としては、「こうなって欲しくないこと」を挙げてそれぞれの対策をしていけば、おのずとコレクションにおける注意点が見えてきます。
・カードに物理的ダメージを与えたくない
・カードが色褪せて欲しくない
・カードが曲がって欲しくない
僕が大切なカードに「なって欲しくない」ことは大きく分けてこの3点です。
この3点の状態にならないようするはどうしたら良いのか?
その原因と対策を見ていきましょう。
カードに物理的ダメージを与えたくない場合
極力ですがカードに対して「動き」を加えないことが一番の対策です。
そこで、ここで言う「物理的ダメージ」とは何なのか?
・カード表裏面につく傷、押し跡
・カード側面につく白欠け
・カード表裏面につく汚れ、シミ
などなど、物理的ダメージとはこのようなことが挙げられます。
これは「外部からの衝撃やアクションによるダメージ」になります。
カード表裏面に傷や押し跡がつくのは何故?
「傷」はカードが何かと擦れたり当たったりして起こる現象です。
例えば
・シャッフル(カードとカードが擦れる)
・スリーブの出し入れ(スリーブとカードが擦れる)
もちろん鋭利なものや、硬い物などにも当たったりすると付きます。
「押し跡」はカードの一部に何か圧がかかると起こる現象です。
例えば
・カードの上に不均等に物を置く
・バインダーのリングに引っかかって付く
などが考えられます。
傷、押し跡対策は?
ではどうやってコレクションする上で対策をすれば良いのか。
・対戦での使用を控える
・スリーブに一度入れたら何度も出し入れしない
・アクリル、プラスチック製などのプロテクターで保護する
・バインダーに入れる場合はリングタイプを避ける(気を付けることができる方はリングでも全く問題無し)
「対戦での使用を控える」は対戦カードゲームからしたら本末転倒な話なのですが、コレクションとして見るカードだったらといった対策になります。
対戦は自分以外がカードを触ることもあるため、何が起こるか分かりません。
このカードは貴重で大事にしておきたいと思う場合は、極力「対戦用カード」は別に用意していた方が良いです。
「スリーブに一度入れたら何度も出し入れしない」なのですが、結構スリーブの入れ替えをやってしまいがちです。しかし、この入れ替えによって意外とカードが擦れることがあります。特にカード自体に埃(ホコリ)や異物が少しでも付いていた場合起こりやすいです。
このことから、一度決めたスリーブは極力そのまま使用した方が無難です。
「アクリル、プラスチック製などのプロテクターで保護する」に関しては、バインダーに入れずに管理する場合の話です。スリーブだけでは強い衝撃、重みなどでカードにダメージが貫通してしまうことがあります。トランプル現象と仮に呼びましょう。トランプル現象を防ぐためにより硬い装備をする必要があります。
例えば、「トップローダー」や「フルプロテクトスリーブ」、さらには「ワンタッチマグネットホルダー」などがおすすめです。これらの装備品はどれも「プロテクション(トランプル)」を有しているのでカード本体にダメージが行きにくくなります。
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「バインダーに入れる場合はリングタイプを避ける」に関しては、コレクションをカードバインダーに収納してアルバムのように見返したりすると思います。
その時に、どんどんファイルを増やしていける便利なリングタイプのバインダーというのがあるのですが、大きいリングの場合は極力避けた方が良いです。
それは何故かと言うと、ページをめくっていく際にリング側に収納しているカードポケットが引っかかりやすいからです。
しっかりファイルを張ってめくれば全く問題ないのですが、ついそのままペラペラめくってしまうことがあります。
これで気付かない内に、リング側に収納しているコレクションに押し跡がつく現象が起こります。
これはリングが大きければ大きいほど起こりやすいです。
極論を言えば、リングが無ければ起こらないのでリングのないノートタイプのカードファイルを使用することをおすすめします。
リングタイプはリングタイプで良い面ももちろんあるので、使用する際はこの押し跡がつく現象だけはご注意が必要です。
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カード側面にある白欠けは何故起こるのか?
カードの側面に白欠けがあるという場合があります。
カードには色々な紙の層が何枚も重なって1枚になっています。
その層の部分に何かが引っかかって「めくれる」、「削れる」といったことで白欠けが起こっています。
その何かとは、
・人の爪
主にこの理由が一番多いです。
例えば、
スリーブをしていないカードがテーブルの上に置いてあるとします。
そのカードを取ろうとしてカードの側面を指で掴んで持ち上げる!
この時に、中々持ち上がらないので爪で何度か引っ掛けてしまうと欠けることが起こり得ます。
さらに、スリーブをしていても実は中々取りにくく、スリーブなしほどではありませんが白欠けが起こる可能性は低くありません。
これは、テーブル(台)と1枚のカードの密着面が広いため起こる可能性がある現象です。
軽い吸盤現象みたいなイメージです。
白欠けの対策は?
・スリーブなしでそのまま硬いテーブルに置かない
・2重スリーブ保護がおすすめ
一番はこの現象を起こさせない為に「スリーブなしでそのまま硬いテーブルに置かない」が挙げられます。根本的な部分で大変申し訳ありませんが、一番確実です。
万が一、置いてしまった場合は指で掴むのではなくゆっくりテーブルの隅までスライドさせてテーブルから落とす感覚で片方の手でキャッチしましょう。
これで、白欠け事態は起こりません。
しかし、テーブルをスライドさせるということはカードとテーブルが擦れるということになります。
表面に傷が付く可能性もありますのでご注意が必要です。
もし、どうしてもテーブルに置かなればならない時があるのなら「ハードスリーブ」か「2重スリーブ」で守っておくことをオススメします。
ハードスリーブはいわゆる硬いスリーブです。硬いスリーブであれば収納してあるカードにダメージが伝わりにくいので、側面を爪で引っ掛けても白欠けが起こりにくいです。
2重スリーブも同様の理由で「インナースリーブ」と、いつも使用しているそこまで硬めじゃないスリーブとの組み合わせでもダメージが通りにくいです。
さらにはスリーブで守っておけばテーブルをスライドさせる際もカードに直接ダメージがいかないので良いと思います。
さらにテーブルに「プレイマット」を敷くことを推奨します。
「プレイマット」はとても柔らかい素材なので、カードを置いてもとても取りやすいです。
コレクションを整理する時は、最低でもスリーブとプレイマットがあれば白欠けをそこまで気にすることなく触ることができます。
カード表裏面に付く汚れ、シミは何故起こるのか?
これは完全に不注意から起こる現象だと思います。
・整理している場所が汚れていた
・飲食しながらカードを触っていた
・汚れてた手で触った
などが理由として挙げられます。
さらに別の理由では
・カビ
が挙げられます。
湿度が高いところで長期的に保管していると、カビが発生してカードにも付着するのです。
汚れ、シミの対策は?
不注意からくる汚れやシミの対策
・周りの掃除をしてからカードを触る
・手洗いをしてからカードを触る
・飲食しながらカードを触らない
カビ対策
・湿度管理
全部まとめると清潔にしてからコレクションを触ったり保管しましょう。
カビに関しては保管している場所に、市販の「湿気取り」製品を置いておけば対策になります。
カードが色褪せて欲しくない場合
日光に当たるところに飾らない、UVカットを施すかファイル収納で管理がベスト
カードが色褪せる原因は
・紫外線
・熱
細かく挙げると「空気、ほこり、害虫、カビ」など色々ありますが、大きく挙げると上記2点です。
カードが色褪せないようにするための対策
紫外線をさらに熱を浴び続けるとカードは色褪せてしまいます。
身近なところで紫外線が発生する要因は何があるのか?
・太陽光
・蛍光灯
・ブラックライト
大きく言えばこの3つでしょうか。
特に太陽光は強力です。
「コレクションなので飾っておきたい」と思うかもしれません。しかし、家の中にいても紫外線は窓ガラスを通じて結構入ってきますし熱も発生させます。
対策としては、完全に遮光カーテンで守っている部屋で飾るという手もあります。
しかし部屋の中の明かりが「蛍光灯」だった場合は安心ができません。
「蛍光灯」からも紫外線が発生しているのです。
だったら部屋に飾ることはほぼ出来ないじゃないか!?
色褪せ覚悟で飾るほかないのか!?
対策はあります。
・照明は市販のLEDライトにする
・UVカット付き製品を使用する
「日光がほぼ入らない状態」が前提です。
「蛍光灯」は紫外線を発生させますが、「LED」は紫外線を出しません。
紫外線を出すLEDも存在していますが、それは特殊なLEDで大体市販のLEDは問題ないです。
そして、カードをUVカット付きプロテクターで保護しておけばほぼ100%紫外線を防ぐことができます。
UVカット付きプロテクターでおすすめなのが上記の「傷、押し跡対策」でも挙げたフルプロテクトスリーブやワンタッチマグネットホルダーになります。
これらでカードを保護しておけばほぼ紫外線をカットしてくれます。
しかし、ずっと強調して申し訳なかったのですがあくまでも「ほぼ」です。
100%ではないのでご注意下さい。
色褪せるスピードは何もなしよりかはかなり遅いと思いますが、ずっと飾っていたら徐々に色褪せは起こっていくことが考えられます。
飾らなくても全然良いよと言う場合は話は簡単
カードバインダー(ファイル)に入れましょう!
カードファイルに入れておけば紫外線は気にする必要はありません。
部屋の照明をLEDにしておけば、ほぼほぼ問題はないと思います。
カードが曲がって欲しくない場合
マジック・ザ:ギャザリングでいうとFoilカード、他のTCGでいうところの光っているカード、キラカードがよく湾曲する(反る)現象が起こります。
これはカードの表と裏の水分の吸収する量の差から起こる現象です。
実際起こってしまう要因としては、
・保管場所の湿度が高すぎる
・保管場所が乾燥し過ぎている
といったことが挙げられます。
カードが湿気で反らないようにする対策
・湿度管理
・カードを密閉して物理的に反らないようにする
一番良いのは「湿度管理」です。
そこまでしっかりやらなくても、カビ対策で使用する「湿気取り」と一緒に保管しておけばあまり気にしなくても大丈夫だと思います。
湿度が高いシーズンは定期的に「湿気取り」を交換して、そうでもないシーズンはそこまで気にする必要はないでしょう。
部屋の湿度管理より、一ヵ所に集めて管理する方が楽
コレクションを置いている部屋全体の湿度を管理するのは大変です。
エアコンの除湿モードをずっと設定していたりするのが良いのですが、電気代もかかります。
コレクションを一部に集めて、その空間だけ湿気対策をしていると対応が楽になります。
例えば、
・棚に収納しておく
・ケースの中に収納しておく
など、それらの中に一緒に市販の湿気取りを入れておけば結構違うと思います。
僕の場合ですが、
アタッシュケースにフルプロテクトスリーブやマグネットホルダーに入れたカードを収納しています。その時にコンパクトな湿気取りも一緒に入れてます。
使用しているアタッシュケースはこちらの記事のものです。
【TCGサプライレビュー】おもちゃの神様『アタッシュケースBOX』を購入してみた!どんな感じ?
さらに引き出しや棚にもカードを収納しているのですが、
・引き出しは市販の湿気取りシートを敷いたり、
・棚にはカードファイルなどを収納していて、水取りぞうさんやコンパクトな湿気取りを設置しています。
「防湿庫」もオススメです。
本来はカメラのレンズなど湿気に弱い機器用に販売されていますが、TCGコレクションの保管にも併用できます。
「防湿庫」に入れておけば、湿度を数字で確認できるためかなり管理がしやすいです。
メーカーによって特徴や機能性が違うので、自分のコレクション保管に合ったものを選ぶことをオススメ致します。
あとは、「カードをスリーブで密閉して固定する」方法です。
僕の場合は「インナースリーブ」をしてかなり硬めの「ハードスリーブ」に入れます。
その状態でサイドインタイプのカードファイルに収納しておけば、カードが真っすぐのまま固定されてコレクションできるというわけです。
この方法と「湿気取り」を使えば湿気によって湾曲する心配はありません。
万が一、湿気で反ってしまった場合は
タッパーにカードと乾燥剤を入れて2~3日経てばある程度戻ります。
逆に反っていれば乾燥しているので湿気が高いところに数日置いておけばある程度元に戻ります。
・湿気のせいで反っている場合はお椀型になります
・乾燥のせいで反っている場合は山型になります。
まとめ
ちなみに僕のカードコレクションの保管方法は
・Foilカードはインナースリーブとハードスリーブで2重にする(非Foilはインナースリーブと好きなスリーブの組み合わせ)
→反り、傷、汚れ対策
・サイドインタイプのカードファイルに収納
→紫外線対策、2重スリーブで収納なので反り対策も
・保管場所は棚やケースで湿気取りを置いている
→紫外線対策、カビ(シミ)対策
・外に出して眺めたい時はスリーブからのフルプロテクトスリーブまたはワンタッチマグネットホルダーなどのUVカット加工製品を使用、さらに部屋のライトはLED
→紫外線対策、傷・ダメージ対策
といった感じです。
色々と普通のカードサプライで対策が取れるし、湿気取りやLEDもホームセンターなどに売ってるので比較的安価でできます。
本記事では、大切なカードをコレクションする時に気を付けたいことを書かせて頂きました。
まだ他にもあるかもしれませんが、とりあえずこれらのことを押さえておけば良い状態で保っていけるとは思います。
最後に「いやらしい話」ですが、大切にしておいて損はしませんよ!
例え将来飽きてしまってカードを売るとなっても、状態が良い方が高く売れますので(*´▽`*)
カードの保護に関して言えば、鑑定に出すこともオススメです。お時間にまだ余裕がありましたら是非読んでみて下さい。
【TCGコレクションにおすすめ】MTGのカードを自分でPSA鑑定に出した内容をまとめてみた
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